第2話

 カリアの上に乗り、深い渓谷を飛び上がる。そしておろしてもらい、別のアイテムボックスにしまって洞窟に入る。


 記憶をたよりに来た道をたどり進むと、前方にあの4人の姿を見つけた。


 俺は怒りの感情を抱えたまま、アイテムボックスからカリアを出して命令を出した。


「長髪の男と坊主の男を殺せ」


 カリアは首を振った直後、威嚇体勢を取り男たちに飛びかかっていった。


「終わりました」


 カリアはこのように言ってくれる。俺はミンチになった2人の体が見られたことで復讐ができたと喜び、カリアに次の命令を出す。


「残った男を拘束しろ」


 すぐにカリアの胴が高原の体に巻き付けられる。俺は高原に近づき顔を見た。顔は恐怖と涙でしわだらけになり苦しいのかうめき声もあげていた。俺はこんなみじめな姿になってるのが嬉しくて興奮冷めやまぬまま命令を出した。


「こいつの拘束を続けろ」


「分かりました」


 俺は蓮奈に復讐するため、彼女を見る。顔は涙と冷や汗で濡れており、股も濡れている。とても優しい俺は彼女に世話をした。


「もう、やめてよ。私達が何をやったのよ」


 蓮菜はそう言うが俺にとっては意味がわからない。いじめてきたのはそっちの方なのに。俺はそのまま思ったことを言う。


「お前らは俺を殴り、たかり、罵詈雑言を浴びせたじゃないか。俺はそのお返しを一括で返すだけだよ」


 高原も大声で罵倒してくるが、悪いのはあっちなのに、うるさいから殺したいと思ったが、俺は蓮菜の服を脱がしながらこう言う。


「お前が俺を満たしてくれたら2人とも許してあげるよ」


 蓮菜はすすり泣き、こっちを睨んでくるが俺の言う条件を呑んでくれた。


 俺の初めてがあんなのだが顔は良いのでまぁいいだろう。全身が空気に触れてる中で体の先が初めての感覚に包まれる。


「これやばいぞ」


俺は声を思わず漏らしたが気にせず、体を精一杯上下させた。蓮菜は泣き声を押し殺している。今気づいたが彼女は初めてじゃないらしい、俺は感情のままに声を荒らげる。


「お前初めてじゃねぇのかよ。ぶっ殺すぞ!」


「ごめんなさい、殺さないで……」


 蓮菜はごめんなさいと呟き続ける。俺は彼女の声を聞きながら弄り、先から登ってくる感覚がして、本能のままに絞り出す。


 すごい気持ち良かった。満足したのでカリアに命令を出す。


「あいつらをミンチにしとけ」


「で、でも……」


 カリアが拒否するように見えたので俺は見せつけるようにアイテムボックスを開ける。


「分かりました、今すぐに」


「どうして、やってあげたのに、こっちはすごいすごいつらかったんだよ」


 蓮菜はそう言うが、俺はすぐこう言った。


「お前らがそう言っても、俺には関係ない。ただ殺すだけだ」


 俺がこの発言をすると、蓮菜は絶望したのか瞳の光沢が消えていった。


 俺は彼達の断末魔を聞き、満足してこの場を去った。


 

 カリアを別のアイテムボックスに入れて最初に転移した場所に戻る。見てみるとクラスメイトの十何人かはもうすでに戻っているようだ。


「俺は、いじめられても見て見ぬ振りをするあいつらが憎い。殺せ」


 俺は指示を出す。するとカリアはアイテムボックスから飛び立ちクラスメイトの元に襲い掛かった。


 カリアがクラスメイトの一人を襲ったことで彼らは恐怖の渦に引きずりこまれた。ほとんどが絶叫し、腰が砕けカリアの猛攻に抗えずそのまま死んでゆく、一部は戦おうとするがカリアの胴体が彼らの体を貫通する。


「全員死んだな」


 俺は変わり果てたクラスメイトを少し見て、もう思い出したくもないのでそのまま何処かの道に行こうと思ったが、虐殺した時に気絶して放置されたのか1人の女子がうめき声をあげ起きてきたのだ。


 気分が変わり、俺は彼女を押し倒す。彼女は御坂琴音だった。髪は栗色でスタイルも良くその上つぶらな瞳で天然なので男子に人気だ。ただそんな彼女でも今の状況が危険ということは一瞬で分かり体をよじらせ抵抗する。


「やめて、離して!」


 俺はそんなことを言う琴音を叩き大人しくさせる。彼女は抵抗を弱め、瞳には絶望と涙が溜まっていた。


 個人的にそんな琴音が俺は見たかったのでそれは良かった。ただそれ以上のことに踏み込み、彼女のブレザーとブラウスのボタンを外しワイヤーをずらすと山が出てきたので片手で征服して、もう一方の手で自分のやりたいことをサポートする。


「もうやめて、初めては好きな人としたいの」


 と彼女が懇願するがそれを無視してそのまま突っ込む、膜を突き破ると彼女は痛さで悶絶してるのか大泣きしている。気にせず上下運動を繰り返し我慢の限界に達し液を絞り出す。


「もうなんなの……私はなんでこんなにならないといけないの。クラスメイトも居ないし私は性的にやられたしもうやだよ……」


「それは君が悪いから周りのクラスメイトが死んでしまったんだよ」


 俺は適当に言うがふと冷静になり周りの様子を見ると、誰かが走ってくる音が聞こえる。俺は警戒態勢をとると岡島がやってきた。


「おい、これはどういうことだ」


岡島は怒ってるのか、俺に聞いてきた。面倒くさいのでとりあえず俺は彼女のせいにすることにした。


「御坂の何というか、超能力が目覚めてこうなったんだよ。」


「ならことねぇは何故泣いてて、お前は何も感じて無いんだ」


 面倒くさいところを突かれた、それっぽいこと言ってごまかそう。


「御坂はクラスメイトを殺したことのショックで泣いてしまったんだよ、俺は彼女がクラスメイトを殺してる途中で対処するのにいっぱいいっぱいで泣く暇が無かったんだよ」


「ならなんでことねぇは上半身裸なんだよ!犯人お前だよなぁ、ぶっ殺してやるよ」


 もう説得するのは絶対無理なのでカリアを出し対処する。


「カリアアイツをさっさとやれ」


 カリアが岡島に飛びこみ飲み込んだと思った。だが彼は予想の遥か上にいた。赤いオーラみたいなのを身にまとい地面を一発強く踏み一瞬で回避したのだ。


「何だこれは……」


 俺と岡島の声がハモったが、カリアは全く気にせず岡島に突撃する。彼は地面を蹴り避けて、壁にぶつかるのかと思いきや一瞬で壁をバネにして俺を殴りに来た。


 俺はおどろき反応に遅れたが間一髪で避けた。


「お前はすぐやってやるよ」


 俺がすぐ倒すと言ったは良いものの中々決着が決まらず、少しの時が経った。カリアは彼を捉えきれないと思った、その時彼はバランスを崩した。


 俺はカリアに大声で


「今しか無いやれ!」


 と叫び、カリアも一瞬の隙を突き岡島に飛びかかる。彼はなんとか避けたが先には壁があった。すぐにぶつかり彼は動けなくなってしまった。


「はやくあいつを殺せ」


 俺は声高らかに命令を出す。カリアもとどめを刺そうとした。その時、俺の側頭部に痛みが走った。反射的に抑えると血が垂れてくる感覚がした。


 周りを見るとどうやら岡島の仲間が来たようだ。もう一度石を投げられるがギリギリで避ける。俺は不利になると思い撤退することにした。


 カリアに乗り最初に入った洞窟を出て渓谷を飛び越える。だいぶ日も傾いてきたようだ。


しばらく飛び続けると道があり、道を歩いてる人が居ないか見てみると、馬二匹で引くかなり大きい馬車があった。


「じゃあ次はあれを襲うか、金も必要だし」


「分かりました」


 俺の冒険はまた山場を迎えそうだ。

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