1月17日 白井冬至朗の日記

 昨日の思いつきを実行することにした。思い切ってアオを旅行に誘った。もちろん、二人きりというわけにはいかない。モモノも誘う。モモノはふたつ返事でオーケー。しぶっていたがアオも行くことに。ついでで、あくまでついででミドリカワにも声をかける。水上か伊香保か草津かでもめる。たぶん、草津になるだろう。でも、これでうまくいくんだろうか。旅先で逃亡中の強盗犯に刺されるという運命ならば、むしろ、オレが夢を現実に寄せてしまったことになる。なにもしないほうがアオを助けることになる。いや、あの夢は旅館とかホテルという感じではなかった。旅に連れ出すのが、運命を狂わせる方法だ。そう信じるしかない。うまくいくだろうか。いくと信じるしかない。できることが信じることだけというのは、むなしい。

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