1月8日 白井冬至朗の日記

 今まで予言っぽい夢を見たが、その通りにならなかったことはいくらでもある。覚えていないものも含めれば、むしろ実現しないほうが多いはずだ。これは少なくとも希望がもてる。矛盾した表現だけど運命は変えられるのだ。全部が全部ではないかもしれないけれど、変えられる夢があることは事実だ。ろう。


 ちょっと冷静になろう。


 落ち着いたところで現実をみることにする。悲観的な見方もできるのだ。変えられない運命もあるかもしれない、ということだ。ただ、変えられない運命があるからといって、オレがアオの命を守ろうとしてなにも悪いことはない。1月31日にアオが刺される運命は変えられないタイプのものなのかもしれない。ただ、どっちのタイプの運命かがオレにわからない以上、変えられるものとして動く以外にない。動いて損はない。損があるケースは変えられるタイプの運命なのに、指をくわえてなにもせず、運命通りにしてしまうことだ。


 ますは行動。この前はけっきょくなにもできずに引き返した。ちょっと方法を考えて、誰かに恨みを買われていないかを調べよう。アオを救えるのはオレだけだ。

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