第49話 私の王子様

甘えたいなぁって思っていた時だった。

まるで心を読んだかのように、

携帯が震えた。


『もしもし』

『…もしもし。どしたの?』

『なんか、話したくなって。

最近、仕事どう?』


普段、あまりメッセージでは

やり取りはしない。

だけど、いつもタイミング良く

電話してくれる。

まるで、お伽話の王子様のようだ。

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