第3話 君がいない朝

ふと空を見上げる。

どこまでも続く、秋晴れの澄んだ空。

君は空の向こうで、何をしているだろうか。前みたいに、元気に走っているだろうか。


空気が冷たくなり始める頃、毎年思い出す。君はあの朝、いつものように私を起こすために最後の力を振り絞ってくれたね。

ありがとう。

今日もちゃんと起きたよ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る