ブラック企業に就職した俺がチートスキル(精神疾患)を手に入れて、現実社会で俺YOEEEE!!する実話2! ~ブラック・アーティスト群像劇編~
第31話 路上で出会った変態怪奇ファイル・その2ー1。オラついてるけど豆腐メンタルな手相占い師芸人。
第31話 路上で出会った変態怪奇ファイル・その2ー1。オラついてるけど豆腐メンタルな手相占い師芸人。
前回までのあらすじ
路上でのアート活動(主に絵を描いて絵葉書として売っていた)を続けるうちに、何故だかキワモノ変態達とのエンカウント率が急上昇したGhost。
今回のエピソードは路上で出会った自称・手相占い、お笑い芸人について綴ってまいります。
この人とは実際に会って話したのは一度しかないのにもかかわらず、(というか当時の僕ですら、何度も会いたいと思えない人だったので(/・ω・)/)、その後ネット上で大炎上したりと勝手に大暴走する人だったので、今でも強烈に覚えています。
あ、先に行っておきますが、胸糞系ドクズ変態です。結果的には『ザマァ(笑)』なオチは付きますけれど(/・ω・)/
○きっかけはmixi。
今回のエピソードの主人公、手相占い芸人Aとの出会いはmixiでした。
きっかけはmixi上で手相占い芸人Aが発起人となって、県内の会場を借りて《すべらない話し》をしよう! とイベントを企画したところから始まります。
そして、たまたま、その企画を見た僕が手相占い芸人Aへコンタクトを取った所から始まります。
……そう、今回に関しては、珍しい事に僕の方から関わったのです(/・ω・)/
当時は、まだギリギリ役者Aを見限っていない状態でしたので、
Ghost
(この土地の芸人さんや作家さん達と情報交換もしたいし、僕らにとっても良い経験になるかもしれない)
と思って、手相占い芸人Aにメッセージを送ったところ、『近日中に顔合わせをしましょう』と言う事になって、打ち合わせの当日、僕と役者Aと手相占い芸人Aの三人で某駅の中にあるマクドナルドで顔を合わせる事になったわけです。
顔を合わせる事になったのです。
顔を合わせる事になったのです。
……察しの良い読者様ならお気づきでしょう。
ただの顔合わせ、されどこのメンツの顔合わせ! 始まる段階から上手く行かない!!
まず、役者A、一時間の遅刻。
ま、一時間の遅刻くらいで怒る僕ではありません(注・Ghostは特殊な訓練を受けたアホの子です。良い子は付き合う相手を良く選ぼうね☆(ゝω・)vキャピ)。幸い、某駅での打ち合わせと言う事でしたので、僕は路上で絵を描いて小銭を稼いでおりました。
その後、役者Aが到着したのですが、手相占い師芸人Aがまだ来ない。こっちもこっちで遅刻しているようで『遅くなる』という旨のメッセージが僕の所に来ていました。
これになぜか役者Aが不機嫌に。
役者A
「社会人とか業界人としてさ、約束した時間守れないとか問題外だよ」
は? はぁ? はぁぁぁぁぁぁ!? どういう思考回路してたら、その口で、そんな事言えんのよ?
Ghost
「いや、アンタも一時間遅れて来てんじゃん」
役者A
「Ghost君は顔見知りだから良いじゃん」
Ghost(ブチギレ)
「はぁ? ざっけんなよ、てめぇ! お前の事待ってる無駄な一時間の間に、脚本だって書けたし、小説だって書けたし!」
役者A
「……ご、ごめん」
珍しく素直に謝った役者A。その後、僕らだけ先にマクドナルドへ場所を移したのですが、遅刻して悪い事をしたと思ったのか、
役者A
「こ、ここはオレが払うからさ」
と言ってポテトや飲み物の代金を支払う役者A。
いや、もはや、そーいう事じゃ無いんだよなぁ。
その後、三十分~一時間後、手相占い師芸人Aが到着。これが最初で最後のコンタクトになるとは(/・ω・)/
《プロローグから抜粋》
○手相占い芸人A
三十歳過ぎ。男性。
手相占いを売りにした自称・お笑い芸人。芸風は鉄拳さんの紙芝居ネタを完全にトレース(パクリと呼べないくらい、本当に丸写し)したネタを得意(?)とする。
僕も占ってもらったのだけれど、占いとは真逆の結果ばかりが起きました。ある意味すげぇ!
《所有する芸術スキル》
・手相占い(ほぼ占いとは真逆の現象が起きる)。
・めくり芸(パクリ)。
・炎上芸人。
・自称ドSの豆腐メンタル。
・ナンパ野郎。けどモテない。
・補導歴あり(僕と縁を切った後)。
さて、手相占い師芸人A、彼は大きなボストンバッグを肩に下げてマクドナルドの席に座ると、遅れてきた事に対する言葉もそこそこに、にこやかに……いや、かなり馴れ馴れしい態度を取り始めました。
手相占い芸人A
「あ、これ食べていい?」
役者A
「え? ああ」
手相占い芸人A
(ポテト、もぐもぐもぐ、もぐもぐもぐもぐ)
「オレって日本人には珍しいんだけど、遠慮とかしない人間だからさー」
役者A
「あー、そうなんだ」
Ghost
(あれ? 役者Aが初見で引いてる!?)
さて、その後、今回の顔合わせの目的である
ええ、ええ、もうお察しでしょう。
手相占い芸人A、打ち合わせの名目で集まったくせに、一切企画の話ししねーの!
○いざ打ち合わせ。からのー。あ、コイツ、無礼な上にイタイおっさんだ(察し……
さて打ち合わせをしないなら、お前ら集まって何してたの? と言う事になります。
結論から申し上げますと、
『約一時間ほど手相占い芸人Aの自慢話をひたすら聞かされていました』
とはいえ、一時間も初対面の男の自慢話を聞いているようじゃ、いくら僕がお人好しと言っても
「自業自得だ、さっさと帰れば良いじゃん」
というお声が聞こえてきそうです。
……いやですね、これが。ほんと、この手相占い芸人の自慢話が凄いのよ。
まぁ、完全に時間の無駄に違いないんですけど、もはや自慢するような事じゃない内容を超上から目線で自慢してくるんですよ。一周回って
言うなれば、この漢、幼児!
ちょっと新しい言葉を覚えると、意味も良くわかっていないのに自慢げにその言葉を使い始める子供!!
ただし! 頭脳とプライドは子供! 身体は三十路!! それが手相占い芸人Aだったのです。
というわけで、彼の自慢にならない自慢話をオムニバス形式でご紹介!!
・本を読め! 一日百冊読め!
顔合わせが始まって早々、手相占い芸人が熱を込めて語り始めた話題が『本』でした。ボクも物書き志望の端くれ。『本』の話題となれば興味はあります。
Ghost
「へー、どんな本読んでるんですか?」
手相占い芸人A
「何でも読むよ!」
そういって肩にかけていたボストンバッグを開くと、そこには大量の本が……けれど、けれどですね。
その大量の本、全てが自己啓発本!!
手相占い師芸人
「これ全部、数日で読むんだ。これだけは言っておきたいんだけど、常に本は持ち歩きな。五分あったら本を読め、って俺は思うんだよ」
Ghost
(ま、まぁ、この手の自己啓発本なら数日で百冊読めるわな……)
ここで断っておきたいのですが、自己啓発本を否定するつもりは一切ございません。というか、ボクも好きな自己啓発本ありますしね。
ここで僕のおすすめ自己啓発本をご紹介。
『自助論』著・サミュエル・スマイルズ
『葉隠入門』著・三島由紀夫
『自助論』は自己啓発本の元祖とも言える古典で、現代でも通じる……というか、現代の自己啓発本の大半が『自助論』に記されている事を応用した範疇から脱する事が出来ていない、と言った感じです。
もう一つの『葉隠入門』。山本常朝の記した(正確には彼の言葉を部下が記した)『葉隠』は「武士道とは死ぬことと見つけたり……」で有名な文献です。それを三島由紀夫が解説したのが『葉隠入門』。
僕の自己解釈でザックリと説明すると、これは『死』に対する行動哲学を記した書物で、さらに『死』を裏返して『生』に繋げるテクニックといった過激な内容も網羅しつつ、わりと普通の生活における便利な処世術などにも密着した本です。相手に不快な思いをさせないように、顔色の悪いヤツは男でも化粧をしろ、とか、鼻毛は切れ、とか。
ちなみに『葉隠』の方も読みたいと思う物の、何故か今だに読んでいない状態です。機会があったらアマゾンでポチって見ようかな。
さて、僕の自己啓発本の紹介はこれくらいにしておいて、手相占い芸人Aの言動を目の当たりにして、僕は直感したのでした。
Ghost
(このウザったいくらいの読書アピール……いや、読書マウント! ……こいつ、最近読書に目覚めたな!)
多分、というか間違いなく、今までろくに本なんて読んでこなかったけれど、何かのタイミングで、
(本読んでる俺、カッコいい!)
ってなって、その結果、自己啓発本を読みまくっているのだろうけれど、多くの読書好きは知っていると思います。
自己啓発本って、結局どれも同じような事しか書いて無くね?
・俺ってモテるんだよね。今まで何人も付き合ってきたけど、三か月以上付き合った事ないもん。(ん? ドユコト?)
本の話題に飽きると、手相占い芸人Aは自分はモテるアピールを始めました。
例えば、
1,自分はイケメンで街を歩くと女の子が振り向く、とか(多分、統合失調症の可能性があります。受診しましょう)。
2、この前、ファミレスで飯食ってってたら、近くの女子高生が「あの人、エグザイルっぽくない」って言ってんの。聞こえてるっつーの、とか(多分、黒い服を来ているからだと思います。また、統合失調症による幻聴かもしれません。受診をお勧めします)
3、今までも、モテて、モテて、仕方なかったんだよね。人生で三か月以上同じ女性と付き合った事ないもん、とか(んー。正直なに言ってんのかわかんない)
と、こんな感じ。
なんだ? 僕の中のモテるっている概念が間違ってるのか!?
・モテたくて今看護学校に通ってる。
さて、手相占い師芸人A。年齢はすでに三十歳を超えていましたが、当時は看護師になるために看護専門学校で勉強していました。
看護師を目指した理由が、
女の子がいっぱいいるから、きっとモテるだろうと思ったから。
いやー、清々しい。ここまで来ると清々しいほどの歪んだ性格ですね。多分コイツの脳みそは頭蓋骨の中じゃなくて、キン○マ袋の中にありますわ、きっと。
ちなみに手相占い師芸人A、看護学校卒業できなかったみたいです。芸人活動に専念するため、みたいなことを言っていましたが、多分勉強についていけなかったんだろうなぁ。
それにしても、モテるのに、モテたくて看護学校に行く……という矛盾。本当にモテるなら何もする必要はないのでは?
・モテたくて手相占いを始めた。
手相占い芸人A
「だって、女の子の手を触れるじゃん!」
いやー、清々しい。ここまで来ると清々しいほどの正確ですね。多分コイツの脳み(以下略)
さらにこの人、
手相占い芸人A
「手相占いとお笑いを融合させた芸人ってまだいないからさ、俺みたいに新しい事をすれば絶対に売れる!」
と豪語していたのですが、当時すでに手相占いで有名な島田秀平さんがテレビにラジオに引っ張りだこ。
な、なんだろ。さっきからこの人、ボケてんのかな? ツッコミ待ちなのかな? お、お笑い芸人さんだもんね。
あ、ちなみに自称イケメンの手相占い芸人Aさんのご尊顔ですが、うーん、新選組一番隊隊長の沖田総司の写真と言われている方に似ている。
ノベッとした下膨れのヒラメ顔ですね……イケメン(´・ω・`)
○なんやかんやで、手相占い芸人に占ってもらった結果。
話しの流れで僕と役者Aは手相占い師芸人Aに占ってもらう事になりました。
手相占い芸人A
「俺プロだから、本当はタダじゃやらないんでけどさ」
いやいや、そう言う話の流れになってるけど、こっちは一言も頼んでねぇからな!!
で、結果だけ掻いつまむと、役者Aの手相は良い手相。これからきっと大成する。との事でした。これには役者A、どや顔。
そんで僕の手相に関してはボロクソに言われました。
手相占い師芸人A
「小説も脚本も向いてないね。絶対に成功しない。今から資格沢山取った方が良いよ」
Ghost
「ほ、ほーう……」
正直に言いましょう。さすがにカチンときた(笑)(笑)(笑)
めっちゃ(笑)マークを付けたくなるくらい、カチンと来ました(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)
ただ、この占いですが、後に本当に当てにならない……それどころか真逆に転じていく事となります。
まず、僕に「資格を取れ」と余計なアドバイスをした手相占い芸人Aですが、既に当時の僕は履歴書に書ききれないくらいの資格を所有。さらにその三分の二以上が国家資格。という状態だったこと。どやぁ。
割とどんな不景気な状態でも、仕事にはありつけるんですよ。医者とか弁護士みたいな稼げる資格は持ってませんが(/・ω・)/
そして「絶対に成功しない」とまで言われた執筆関係も、この後にちょいちょい一次選考を通るようになって、四次選考くらい残る事もありました。
最近はあまり公募に出していないのですが、小説は書いている自分を内観するに、多分、僕は小説家になりたい願望よりも、小説を書きたい願望の方が強いんだろうなという気がしています。
そう言う意味では、もしかしたら僕は小説のお陰で十分恵まれた状態を手にしているのかもしれません。
さて、僕に反して手相をべた褒めされた役者Aは、ここから徐々に悪い方向へと勝手に転落していくのですが、それはまた別の機会に書こうと思います。
それにしたって、自分の占いの結果がものの見事に真逆になる手相占い芸人A……ある意味とんでもない才能の持ち主だったのかもしれません。
このとんでもない才能(?)を持った手相占い芸人A。彼は自分で自分の事をこう言っていました。
「オレはモテる!」
「占い師と芸人で成功する!」
「本を読め! 本を読んでいれば成功する!」
「面白い企画を立ち上げて、ビジネスマンとしても成功する!」
だがしかし!! 彼の占いの結果は全て裏返る!!
正直、これほど初対面の印象が最悪な人と出会った事が無かったので、ボクもさすがにこれ以降、手相占い芸人Aと直接会う事はしませんでした。しかしながらこれで終わらないのが、ヤベー奴らの、ヤベー奴たる
さて、この続きはまた次回。
自分の占いが次々と裏返って自身に襲い掛かる、そんなデッドコースター(昔、こういうタイトルのスプラッタ映画があったのよ)みたいな手相占い芸人の苦悩をお送りします。
……それにしても、ある意味、ラノベ設定だよなぁ。
to be continued(/・ω・)/
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