第9話
ルースター・マン 9
ヘッドレス・マイクは簡単に言うと火炎放射器だ。そんなに物騒な武器じゃないんだが焼かれることが多い鶏には恐怖なんだ。
その時だ!ご丁寧にアジトの玄関からエラを大きく張ったアナバス・フィッシュ・マンが5人なだれ込んできた!
「おお!ついにきなすったか!」
ケリーが食いつこうと突進するアナバス・フィッシュさんマンを横跳びに退けると後ろから蹴って背びれを切り裂いた!
惜しい!身には届いていない!
「おい!こっちだ!金魚ちゃんよ!」
簡単に挑発に乗る魚野郎。
くるりと俺のほうを向くと歯を剥き出した。
「てめぇ、言葉は喋れんのか!?」
「ゴボゴボゴボ!」
「どうやら喋れないらしい」
「魚に喋れってのは無理かもな」
一瞬、突進していたアナバス・フィッシュ・マンが跳ね始めた!逆鱗丸が現ナマツリーの枝を切り落としたのだ。
「なんだこいつら、カネの価値はわかるのかよ!」
このアジトにはカラクリがある。
「おい!3人ともわきの部屋へ退け!」
魚野郎だけになった部屋に右の壁一面から熱せられた網が迫る。
逃げようにも入ってきた扉は遠く窓もない。
「ゴボゴボ!ゴボーーーーッ!」
一瞬で焦げる魚野郎。
ああ、あっさり片付いたな。
焦げくせぇ。
現ナマが少し燃えちまったが仕方ねぇな!
続く
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます