第4話

俺たちは現ナマツリーの種を持ってアジトに来た。


アジトの場所は言えねぇ。人間は信用できねー。

種を螺旋状に巻いたつるに括り付けると電源を入れた。

すると見事に現ナマツリーに札束がいくつも実った。

「やったな、ケリー。種子が古くてちと不安だったが」

「ああ、まずは成功だ。このカネでどうする?」

ミジタには命にも変えていい宝物がある。


世界最高の長尾鶏の卵だ。腐りもせず割れもせず、そいつはミジタのコレクションケースに鎮座してる。


「実は昨日盗んできたんだ」

「なんだと!ミノ!どうやって?!」

ケリーが目を丸くする。 


俺の仲間にはスネーク・マンがいるんだ。

奴に頼んで鍵の在処を探り、盗み出した。

スネーク・マンにはもちろん報酬のインパラを丸ごと贈呈したさ。


うまそうに丸呑みしちまったよ。


続く

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