第4話

「一目惚れか」


 仕事仲間。運転席。右折。


「他に情報はないのか。容姿とか、体格とか」


「いや。いいよ。なんかストーカーみたいだから」


「せっかく正義の味方なんだから、管区の情報網とか使えばいいのに」


「正義の味方はそんなことしません」


 情報の特定などできないだろう。夜の駅前。エスカレーター。たくさんの人がいた。


「また流れ星が流れたときに、お願いするんだな」


 車が止まる。


「よし。仕事だ。色恋沙汰は後にしな」

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