神殿の崩壊

第24話 戦場への復帰

 ロイが丘陵を登ってアマラ神殿の近くまで来ると、神殿から少し離れた海側の崖の上の、トラキア軍が布陣している陣地に設営された天幕が見えてきた。そこは、崖下がいかの港門や、海岸に押し寄せているグランダル海軍の艦船を一望出来る位置でもあった。

 戦況を見極めながら指示を出しているラモンやゴルドバ将軍のそばで歩き回りながら、興奮した様子で陣地を見廻していたアバトが、鎧に身を包んだ男が馬で近づいてくるのに気付いて駆け寄った。

 「もしかして、ロイじゃないかい?ロイ、こっちだよ。遅かったじゃないか」

 「すまん、すまん。久しぶりの出陣で、手間取ってしまったんだよ」

 ロイは、馬上から下りると、馬の手綱を近くの木の枝に掛け、アバトのところまで苦笑しながら歩み寄った。

 「せっかくアバトが近道を教えてくれると言ったのに、遅れてしまってすまなかったな。結局、いつもの道を通って来たので、余計に遅くなってしまったよ」

 「もう、何をやっていたんだよ。リディアのお姉ちゃんは、とっくにアマラ神殿に乗り込んでいっちまったよ」

 アバトは、待ちくたびれて少し苛々している様子だったが、初めて見るロイの近衛兵としてので立ちに、思わず感嘆の声をもらした。

 「うわー、ロイのそんな姿は初めて見たけど、やっぱり近衛兵の出で立ちは格好いいなあ」

 近衛兵の鎧に身を包んだロイは、退役してから何年もの長い間、田舎町で隠遁生活に近い生活をしていた男とはとても思えないほど凛々しい姿だった。

 アバトは、ロイの周りを歩き回り、鎧に手を触れながら興味深そうに全身を見廻した。

 ロイの鎧は、一昔前に使われていた近衛師団の鎧であったが、今でも古臭さは全く感じられない程、優美で堅牢なものだった。鎧の上に着用しているサーコートと呼ばれる胴衣は、赤と白を基調としたもので、胸にはトラキア公家の紋章である二匹の絡み合う蛇が描かれていた。そして、肩には、近衛師団の師団長であることを示す緑の四本線の入った肩章が付けられていた。

 「ほら、ティナ。見てみなよ。これが、あの近衛師団の師団長だったロイの本当の姿だよ。これからアマラ神殿に乗り込んでいくんだぜ。格好いいよなあ」

 ティナは、不安と退屈な気持ちの入り混じったような顔をしながら、黙って椅子に腰かけていたが、アバトから声をかけられると、椅子から飛び降りて、ロイの方に近寄ってきた。

 「本当にあのロイなの?何だか別の人みたい」

 ティナは少し不思議そうな目でロイを見つめた。

 「ああ、私だよ。ロイだよ」

 そう言うと、ロイは兜を脱いで、腰を少しかがめてティナを抱き上げた。

 「あら、本当にロイなのね」

 ティナの顔に、かすかな笑顔が戻った。

 「遅れてすまなかったね。これからノーラを救出しに行ってくるよ」

 ロイは、ティナを安心させるように、優しい口調で言った。

 「おお、ロイではないか」

 ゴルドバ将軍がロイに気付いて、声をかけてきた。

 ロイは、ティナを下ろすと、将軍に丁寧に一礼をしてから、頭を下げたまま言った。

 「ゴルドバ将軍、かつてライーザ公妃を御護り出来ず、責任を取って軍を退いた私が、再びこのような姿で将軍にお目にかかれる筋合いではないのですが、私の学舎の生徒の母親を救出するために、恥を忍んで馳せ参じました。どうかお許しください」

 「そこにいるのはロイではないか。どのつら下げてここに来たのだ?」

 ラモンが話に割り込むようにしてロイに近づき、指でロイのあごを軽く持ち上げ、傲然ごうぜんたる態度で顔を覗き込んだが、ロイは、黙って屈辱に耐えながら、ラモンを見つめ返した。

 「ラモン、やめんか」

 ゴルドバ将軍が、ラモンを一喝すると、ラモンは軽く頭を下げて、一歩後ろに下がった。

 「とうとう復隊するつもりになってくれたか、ロイ」

 ゴルドバ将軍の声は、喜びに包まれていた。

 「いえ、復隊するためにここに来たのではありません。先程も申しましたように、ノーラという、私の学舎の生徒の母親を救出しに参りました。将軍のお邪魔はいたしません。どうかアマラ神殿への入殿をお許しください」

 ロイは再び頭を下げた。

 「頭を下げる必要なぞない。おもてを上げてくれぬか」

 ゴルドバ将軍のロイを気遣うような言葉に、ロイが顔をゆっくりと上げると、ゴルドバ将軍は続けた。

 「お前が復隊するつもりで来たわけではないことくらい分かっておる。冗談で言ったまでだ。すでに、トラキアの第二公女と自ら称するリディア様がアマラ神殿で戦っておる。お前にまだ少しでも近衛兵としての誇りがあるならば、リディア様を御護りするためにも、アマラ神殿にすぐにでも向かってほしい。そのついでに、お前の知人を救出するのは構わぬ」

 ロイは、ゴルドバ将軍の言葉に驚いた。リディアをトラキアの公女として護衛するように命じたからである。

 「将軍は、彼女をトラキアの正式な第二公女としてお認めになっておられるのですか?」

 「ああ。彼女の目を見れば分かる。彼女は亡きライーザ公妃の本当のご息女に違いない。父君がグランダルのクベス王というだけあってか、やや荒々しく気骨のある女子おなごのようだが、ライーザ公妃と同じ優しい心を秘めているのは目を見れば分かる。そして、彼女の首に掛かっていたアマラ・アムレットは本物だ。あれは間違いなく公妃の持っていたアマラ・アムレットだ。彼女は、グレン=ドロスに戦士として育てられたと聞くが、彼女がこれからのトラキアを護る良き指導者となってくれることを願っておる」

 「何を申せられますか、閣下」

 ラモンが再び口を開いた。

 「あの小娘は、クベス王の娘なのですぞ。何を企んでおるのか分かりませぬ。今はしばらく泳がせていますが、いずれ尻尾を掴んでみせます」

 「まあ、どちらでもよい。いずれにしても、今は攻め入るグランダル軍からアマラ神殿を護らなければならぬのだ。彼女がグランダル軍と戦うというのであれば、協力してもらうのが得策であろう」

 「では、将軍、私も急いでアマラ神殿へ向かいます」

 ロイが再び馬に騎乗しようとすると、ゴルドバ将軍がウィルという若い兵士を呼んだ。

 「ロイ、この兵士は、先程までリディア様と一緒にいた男だ。そこにいる幼子の女の子にアマラ神殿の見取り図を見せながら、母親がいるであろう場所を聞きだして、リディア様を案内して差し上げたのだ。その後、彼女がウィルに戻るように強く命じたので、ここに戻ってきてしまったが、ちょうどよかったわい。彼にその場所まで案内させるので、一緒に行くがよい」

 「ご配慮ありがとうございます、将軍」

 ロイは深々と頭を下げた。

 「ウィル、そのロイという男は、かつては近衛師団の師団長だった男だ。彼と一緒にいれば、落命の心配は無用だ。安心して案内してくるがよい」

 「はい。かしこまりました」

 ウィルとロイが兜をかぶって馬に騎乗すると、アバトが足早に駆けて来て、ロイの馬に乗ろうとした。

 「こらこら、子供は戦場に連れていくわけにはいかないと、さっきも言っただろ」

 ウィルは、ややあきれたような顔ですぐに馬を下りてアバトを捕まえ、ロイの馬から遠ざけた。

 「おいらもロイと一緒にアマラ神殿へ行って戦うんだよ」

 アバトが声を張り上げて騒ぎ立てたが、ウィルはアバトの両腕をしっかりと掴んで離さなかった。

 「申し訳ございません、ロイ師団長」

 ウィルはやや気まずそうに陳謝した。

 「やめてくれないか。私はもう師団長ではないのだ。ただの学舎の一教師でしかない男が、昔の鎧を着て、勝手に一人でアマラ神殿に乗り込もうとしているだけなのだよ」

 ロイが周囲の兵士たちの目を気にして、やや体面悪そうに苦笑すると、ウィルは、困ったような顔でゴルドバ将軍に目を向けた。

 「あまり緊張せんでよい。ロイは、今はただの民間人なのだ。彼の指示には従ってほしいが、上官ではないので、気楽に接すればよい」

 ゴルドバ将軍は笑いながらそう言うと、他の兵士に手で合図をし、ウィルの代わりにアバトを押さえておくように命じた。

 「威勢のよいその子供は、お前の息子なのか?」

 「いえ、私の学舎で預かっている生徒の一人です。幼い子供がこんな危険な場所まで来ることを認めるなど非常識だということは分かっているのですが、彼がアマラ神殿までの近道を知っているとのことだったので、リディア様への道案内をしてもらったのです」

 「そうか。お前が戻るまでは、その子は責任を持って預かるので、心配せずに行くがよい」

 「ありがとうございます、将軍」

 ロイが再び礼を述べると、ウィルは、アバトを他の兵士に託して再び騎乗した。

 アバトは、激しく抵抗してロイについて行こうとしたが、子供の力では、兵士の押さえ込みからは逃れられず、しばらくすると諦めてその場にしゃがみこんだ。

 ロイは、馬上から振り向いて、アバトに軽く手を振ると、ウィルと共にアマラ神殿へと馬を走らせた。


 アマラ神殿は、トラキアの全域を一望できるほどの高い丘陵の上に建てられていた。

 ロイは、かつてグランダルで発掘調査を行っていた亡きライーザ公妃の護衛を任されていたときに、何度も巨人族の巨大遺跡を目にしたことがあったが、軍を除隊してサパタの町で学舎を運営するようになって以来、巨人族の建造物を目にすることはなく、アマラ神殿に来るのは初めてだったこともあり、神殿に近づくにつれ、その巨大さに改めて驚いた。久しぶりに見る巨人族の建造物は、人間が造れるような建造物とはとても思えないほど巨大なものだった。神殿を支える柱は、周囲の木々の数十倍もの高さがあり、神殿を構成している石材も一つ一つが信じられないほど巨大なもので、神殿自体が、かつてこの地上に巨人族が暮らしていたという紛れもない証拠の一つになっていた。

 「ロイ殿」

 前を走るウィルが突然馬を止めて振り返った。

 「何か臭いませんか?」

 ロイも馬を止めて、周囲の空気を静かに吸い込み、何か臭うかを確認しながら、間近に見えるアマラ神殿を見上げ、目を凝らすようにして注意深く眺めると、神殿からかすかな煙が出ているのが見えた。

 「すでに神殿内に侵入したグランダル兵が、火を放ったのだろう」

 「急ぎましょう」

 ウィルとロイは、再び全速力で馬を走らせて、アマラ神殿へと向かった。


 神殿の入り口付近では、突然襲ってきたグランダル軍から逃げるようにして神殿内から出てきた農民たちが大勢群がっていた。トラキア兵たちが、彼らを安全な場所へと誘導していたが、神殿の周りは混沌としている状態だった。

 「ロイ殿、ここは避難する農民が多すぎて通れません。裏手に回って神殿内に入りましょう」

 ウィルは、迂回するように馬を走らせた。ロイもウィルの後に続いた。

 神殿の裏手付近まで来ると、あちこちから煙が上がっているのが見えた。

 ウィルは、神殿にあるいくつかの開口部に目を向け、煙の出ていない場所を探した。

 「ロイ殿、あそこから入れそうです」

 ウィルは、唯一煙の出ていない開口部を見つけて指し示した。

 「あんなところから入れるのか?神殿の石段の一つ一つが高すぎて、とても登れないのではないか?」

 「大丈夫です。我々の体の大きさに合わせて作った段路は、神殿の正面の入り口にしかないわけではありません。すべての開口部に、段路を設けてあるのです。そうでなければ、神殿の警護で奥の間まで行くのに、常に正面の入り口から入らなければならず、大変ですからね」

 ウィルが笑みを浮かべながら答えてから馬を走らせると、ロイも再びウィルの後を追い、二人は現代の人間用に作った段路を目指した。

 神殿の開口部からは兵士たちのすさまじい怒号が聞こえてきた。それは、神殿内部ですでに激しい戦闘が行われていることを物語っていた。

 「ロイ殿、こっちです」

 ウィルは、神殿内部に入ると、神殿内の戦闘のことは気にせずに、左手に折れ、そのまま真っ直ぐ通路沿いに走って行った。

 ロイは、神殿内部の戦闘状況が気になって一瞬その場に留まったが、一刻も早くノーラを助け出さなければならないため、すぐにウィルの後を追った。

 巨人族の造った神殿の内部は目を見張るほど広く、通路だけでも、それ自体が大広間と勘違いしてしまうほどで、段差さえなければ馬で走り抜けるのには十分すぎるほど広く長い通路だった。

 神殿内部は常に明るく、外から取り込んだ日の光が内部の隅々まで行き渡るように、緻密に設計されているようだった。通路を駆け抜ける間、神殿内の壁と柱を飾る様々な絵や彫刻、そして、見たこともない文字で書かれた碑文のようなものなどが目に入った。見上げなければ見えないような高さに書かれていたが、ロイには当然読むことは出来なかった。

 時折、外部からの光が、光の帯となって直進し、壁に埋め込まれた、色のついた半透明の鉱石に反射して、壁の絵を鮮やかに照らし出しているのも目に入った。しかも、絵を照らし出しているだけでなく、その光が絵の中の一部となって、不思議なことに、絵が徐々に変化しているようにも見えた。どのような仕組になっているのか興味深かったが、そこに留まって眺めているわけにはいかなかった。

 ロイがウィルの後を追って走り続けていると、どこからともなく、彼らに向かって何者かが叫ぶ声が聞こえてきた。

 ウィルとロイが馬を止めて、声の聞こえる方向に目を向けると、数人のトラキア兵が、隣接する部屋の出入り口から叫んでいた。

 「そこにおられるのは、もしやロイ師団長ではありませぬか?」

 ロイは、なつかしい聞き覚えのある声に驚いた。

 「その声は、もしやクロードか?」

 「はい。かつてロイ師団長の部下として、共にライーザ公妃の護衛の任務にあたったクロードでございます」

 声の主は、ロイの方に走り寄り、兜を脱いでそう答えた。彼は、かつての近衛師団の副師団長を務めたクロードだった。

 彼に続いて、他の兵士たちもロイの方に走り寄ってきた。

 ロイも兜を脱ぐと、他の兵士たちも兜を脱ぎ、ロイの顔を見つめながら、満面の笑みと、目には涙を浮かべて歓喜の声を上げた。

 「やはり、ロイ師団長だったのですね。まさか、こんなところで再び師団長殿とお会いできるなんて思ってもいませんでした」

 「どうして近衛兵のお前たちが、アマラ神殿などにいるのだ?」

 「はい。師団長殿が軍を除隊された後、近衛師団の兵士たちの多くは異動させられてしまったのです。私たちも例外ではなく、あれからずっと、このアマラ神殿の警護の任務についております」

 「そうだったのか。お前たちにはすまないことをしたな。こんな辺境の地の神殿の警護などに回されてしまうとはな…」

 ロイは、過去のことを思い出しながら、申し訳なさそうにこうべを垂れた。

 「いえ、そんなことはありません。そのおかげで、こうして師団長殿と再会できたのですから」

 「ところで、どうして私のことが分かったのだ?」

 ロイが、不思議に思って尋ねた。

 「はい。当時のままのその鎧を見て、すぐに師団長殿だと分かりました。我々は、師団長殿のことを一度たりとも忘れたことはありません」

 その言葉を聞いて、ロイの胸に熱いものが込み上げてきた。

 「師団長殿は、こんな神殿内で何をされているのですか?ここは、突如攻め込んできたグランダル軍によって陥落寸前の状態でとても危険です。もしよろしければ、我々が出口まで護衛を兼ねてご案内いたしますが」

 兵士の一人がそう言うと、ウィルが口を挟んだ。

 「ロイ殿は、トラキアの第二公女のリディア様を護衛する任務を仰せつかって、ここに来られたのです。そして、この神殿内にいると思われる知人を探しているのです」

 「知人ですか?」

 ロイは頷いた。

 「それはどのようなお方ですか?」

 ロイは、ノーラという女性が、美土奴国の僧侶と思われる人物と一緒に、この神殿内にいるかもしれないことを手短に説明し、彼女らしき人物を見かけなかったかを尋ねたが、兵士たちの中に、そのような人物を見た者はいなかった。

 「では、先を急ぎましょう」

 ウィルが馬の向きを変えて、再び走り出そうとすると、突然一本の矢が彼の顔の横をかすめ、壁に突き刺さった。

 「敵兵だ!」

 兵士の一人が叫んだ。

 グランダル軍の兵士たちが突然通路の角から現れ、矢を放ってきたのである。

 クロードは、すぐに盾と矢を持つ兵士たちを前面に立たせて、部下たちにロイを護るようにして応戦させた。

 「師団長殿、ここは我々に任せてお逃げください」

 クロードは、ロイの馬の手綱を引いて無理やり馬の向きを反転させて、馬の尻を叩いて走らせた。

 しかし、ロイは、すぐに馬の向きを変えて、クロードの部下の一人から盾を奪うと、その盾を左手に抱えて敵の矢から身を護りながら、剣を抜いて、グランダル兵に向かっていった。

 「師団長殿を御護りしろ!」

 クロードは、大声で部下たちに命令し、自らも剣を抜いてグランダル兵たちに向かって走って行った。クロードの部下たちも彼に続いた。

 一瞬にして、その場が戦場と化した。

 ウィルは、初めての実戦だったため、ひるんで、馬を通路の脇の巨大な彫刻の陰まで進めて、そこに身をひそめながら、ロイたちを見守った。

 ロイは、信じられない程の速度で馬を走らせて、敵兵の集団の中に突っ込み、馬で敵を蹴散らしながら、剣を振るって次々と敵兵をなぎ倒していった。彼の剣の腕は、まだ錆びついてはいなかった。

 ロイの勢いに乗じるように、クロードたちも、グランダル兵たちと剣を交えて戦い始めた。

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