第二十九日目 付き合った初日

今日は朝からルンルンで学校に向かう。朝早起きするのはいつものこととなり、楽しみにすらなっている。


「おはよう、川本さん」

なるべく落ち着いた感じで…悟られないように…

「おはよう。なんか機嫌いいね笑」

うん。秒で気づかれた。ポーカーフェイス自信あるのに…

「改めて昨日はありがとう。今日からよろしくお願いします。」

「こちらこそ、ありがとう。そしてよろしくね?」

久しぶりに二日目に見た女神の微笑を見たけど、やっぱり死にそうになる。


~昼休み~

「冬月君、い、一緒にご飯食べない?」

「‼ はい!」

あーびっくりした。うれしい。

「ねぇ、せっかく付き合い始めたんだから名前で呼ばない?そ、その~…昴くん?」

「…」

「ちょっと!何か反応してよ!恥ずかしいだけじゃない。。。」

「ごめん。でも何か名前呼ばれただけで謎のパワーが僕の動きを止めたんだよ。」

なにも反応できなかった。こういう突然名前呼ぶやつって普通こっちがやるやつじゃない?

「そうだね、名前か。わかったよ 翼。」

やっべ、呼び捨てしてしまった、頼むからこれで幻滅とかはよしてくれよ??

「っ...まだ時々名字で呼ぶときもあるかもだけどちょっとづつ慣れよう。」

「僕もだよ。翼。」

「全然、「僕も」言ってる人の反応じゃない、、、」

そして二人で笑った。


~放課後~

今日一日でいろいろカップルぽいことを経験した。朝誰の目も気にせず話して、

昼休みは一緒にべんとうを食べる、、、名前呼びも。

おい、死ぬんじゃね?明日くらいに笑

幸せ過ぎるぞ!

「一緒に帰ろ!」

ほら、また幸せが…

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