第14日目 日直
僕の学校は男女二人組で日直をするシステムになっている。日直の役割は日誌を書くこと、黒板を授業の後に消すこと、朝礼、終礼の司会といったところだ。
今日の日直は僕と、話したこともない女子名前は篠田さんというらしい。昨日日直の確認の時に知った。
「今日の日直、よろしくー。ああ、篠田は休みか?んじゃあ変更で川本」
先生が日直を呼ぶ。ん?ちょっと待て篠田さんが休みで、川本?この事実を悟ったとき、ちょっとぼーっとしていた。
「おい、冬月。何ぼーっとしてんだ」
「はい!」
ちなみに僕の名前は冬月昴といいます。これからよろしく。
え、でも日直川本さんとか…しょうもないけど う、うれしい。
「よろしくー」
と小声で言ってきた。
僕が川本さんのことを好きだということを知っている駿介はさっきからニヤニヤしている。やめろ恥ずかしい。
その後いろいろと日直の役割を決めた。会話の中で何度かわいいと思ったことか。
これだけなのに今日はいい日だったと思えた。これがマドンナの力…
「よろしく」と返したがよかっただろうか。
僕が川本を好きってことを知っている
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