第6話 共同戦線 ①
「携帯の状態の時は、色んな情報を調べたり確認できるけど、
大通りの方で大きな爆発が起こった。同時に、「デカいのが出た!」と野太い声が響く。
「うわっ、こっちも予想より早い。危険だから移動しましょ!」
そう言いながら駆け寄ってくる
間近で見るとその可愛さと
「今はチーム登録だけ。携帯見せて」
彼女は慣れた様子で、自身の携帯と差し出した携帯を同時に操作して登録を完了させる。
「オッケー、……これで
「どこに逃げるんだ?」
「逃げるんじゃない。敵の少ない地域に移動するだけ。いい立地のビルに立て
「閉まってたら……」
「各所の鍵は敵を倒してアプリに
先回りの回答が、言い飽きているかのようにスラスラと並べられる。
異様だ。この短時間で、現状とルールをほぼ完全に把握している。
美和子は「出るよ。構えて」と忠告しながら、通りに走り出た。
「お待たせ。西に移動するよ!」
通りの外には、彼女の仲間の三人が防衛線を貼っていた。
一人は体育会系の背の高い
全員が制服を身に
てっきり同じ学校のメンバーでチームを組んでいると思っていた。
「そいつがぁ?」
挨拶より先に茶髪に
状況を見ればそれも当然、十数体のバケモノが
「言ってたやつ、来てるよ」
そんな中、目に見えて巨大な個体が一体。
二・五メートルを超える
「グゲゲゲッゲッゲッ」
鳴き声と共に、液体が噴き出す。
体液が地面に落ちた瞬間、コンクリートにジュッという音を立てて穴が開く
「マジかよ」
他の奴らとは一線を
「
「せっ、
背の低い少女が、震える声で精いっぱい叫ぶ。
その手には、野球のボールサイズの
それを目で追おうとした
途端、眩い光と爆音が周囲に広がる。
「ハハッ、目がやられるところだったな。さっ、走れ」
「……ありがとう」
「気にすんな。俺も最初に同じことやっちまった。
「恭平。よろしく」
彼は
デカブツも例外ではない。
明らかに恭平のショックアローよりも性能が上だ。
これが初期装備の差なのかと気が沈む。
落ち込む暇も
「あれは足が遅いから逃げ切れると思う。他の敵も無理に倒そうとしなくていいよ。進行方向の敵は私が処理するから」
攻撃の瞬間、刀が赤く光り輝く。
切られたバケモノは、ものの見事に手足と
切断面は赤く焼け
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