自己分析できない者どもへ

愚痴り場みえちゃん

第1話

自己分析できない。自分に対する異常なまでの過大評価。周囲に対する過小評価。

こういう人間が私の職場には2人もいる。

しかも同じポジション。

まるでブタ箱。掃き溜め。そこだけ澱んで見えるほど。


知ったかぶりマウントとりたがり俺こそがみんなの気持ちを理解している。


本当は自分に対する自信なんてペットボトルのフタほどもないのに。

だからこそ自分のポジション・テリトリーを保持するために、揚げ足とれるポイントに常に目を耳を。


そしてそれをみんなのためと誇張する。

みんなは彼らが自分のことしか考えてない、自分を過大評価して、周囲を見下しているのにとっくに気付いてる。

可哀想な人。きっと女どころか友達もいないんだろう。誰にも相手されずに50歳。

あそこまできたら病気だよ。て。

こんな哀れな老人扱いをされて。病人と言われて。

虚言も凄いよねってヒソヒソニヤニヤされ。

それでよかったのか。


たくさんな事情があった中でああなったのだろうが、事情なんてものは多かれ少なかれみんなある。

それでも思いやり笑顔を絶やさない人はいる。

そちらを選択しなかっただけ。


頑張るところを間違えてしまった。

人を落とせば自分が凄く見える。

ようするに自分が努力してレベル上げをはかるのではなく、周囲を蹴り落として努力をしないほうを選んだ。

楽な道を探して選んだんだ。

でもつまづいたときに考えてほしい。

この道は楽なようでそうではない。

この道を行った先は孤独。

褒めてくれる人はおらず、励ましてくれる人ももちろんおらず。

これが楽か⁇茨の道にしか見えない。

孤独ほど辛いモノはない。


常に笑顔を絶やさず自分が高みにいく努力をする人のほうが後々、楽なんだ。

笑顔を絶やさないということは常に周りに人がいるということ。

常にいるということは辛ければ誰かが気付いて声かけをしてくれ、楽しいことがあればそれを話してくれて、幸せな気持ちを共有してくれる。

そして当然、その人もアナタの話しを聞いてくれる。


所詮、人は1人では生きていけないということ。


そして『人は自分をうつす鏡』なんて言いますが、本当にその通りで、アナタが蔑ろにしただけ、また周囲もアナタを蔑ろにする。

見下せば見下した人数分、アナタを見下す。


これを逆にするだけで全てがハッピーなのに。

アナタが尊重しただけ周囲が〜

アナタが助けようとしたその人数分がまたアナタを〜

こちらのほうがいいに決まっている。

見てくれていたんだ、気付いてくれていたんだ、自分の話しを聞くために時間を作ってくれたんだ。

その気持ちが『幸せ』で満足と言えるモノなのだと思う。

そしてそれを幸せと感じることができるから、絶え間ない感謝を周囲の人たちに覚える。


全ての人が、せっかく生まれてきたのだから、死ぬまで生きててよかったと思える人生でありますように。




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