刻々と

時代的無為に流されてはいけないと

言っていた先輩が死んだ

東京の十一月の雪

一カ月早いサンタ

そんな風にして

僕は生まれた

冷たさだけが存在意義だと

言っていたドライアイスもまた

煙のように消えた

時代的無為は無作為であり

逆もまた真であると

いつまでも言っていたときは

刻々と近づいてくる


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