7
それから1ヶ月。
「僕」は今まで通りの毎日を過ごした。
その1ヶ月の間に友達絶縁したということ以外特に何も変わらず過ごした。
3月1日、昨日は卒業式があり、在校生や3年生ほとんどの人が泣いていた。
「僕」も嬉しさで満たされずっと笑っていた。この学校には特に思い入れは無いし、友達もいない、ただ3年間を無意味にすごしただけだったので悲しさや寂しさは湧いてこなかった。けど泣いてる人全員哀しい人だな、そこに少し寂しさを感じたのは否めない。
そんな人から離れたくて式終わると足早に学校を後にした。
_________________________________________
家へ着くと「僕」はすぐに部屋へ行きクローゼットの奥へ入れた服へと着替えた。
上下真っ黒のスーツ。他の人より一歩大人に近づけたようで嬉しい。
今年から就職するため買ったこのスーツ、遠い地域へ行くため両親からの最後のプレゼント。
このスーツで終わらせ、新しい事を始める。
部屋で一人ニヤニヤしていると、両親が帰ってきたようだ。
一階から両親の微笑ましい会話が聞こえてくる。
私はゆっくりと階段を降りた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます