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それから1ヶ月。

「僕」は今まで通りの毎日を過ごした。

その1ヶ月の間に友達絶縁したということ以外特に何も変わらず過ごした。

3月1日、昨日は卒業式があり、在校生や3年生ほとんどの人が泣いていた。

「僕」も嬉しさで満たされずっと笑っていた。この学校には特に思い入れは無いし、友達もいない、ただ3年間を無意味にすごしただけだったので悲しさや寂しさは湧いてこなかった。けど泣いてる人全員哀しい人だな、そこに少し寂しさを感じたのは否めない。

そんな人から離れたくて式終わると足早に学校を後にした。


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家へ着くと「僕」はすぐに部屋へ行きクローゼットの奥へ入れた服へと着替えた。

上下真っ黒のスーツ。他の人より一歩大人に近づけたようで嬉しい。

今年から就職するため買ったこのスーツ、遠い地域へ行くため両親からの最後のプレゼント。

このスーツで終わらせ、新しい事を始める。

部屋で一人ニヤニヤしていると、両親が帰ってきたようだ。

一階から両親の微笑ましい会話が聞こえてくる。

私はゆっくりと階段を降りた。


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