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ガラッと教室の扉を開ける。
教室の中には殆どの生徒がいて、全員「僕」を見る。
僕はニッコリ笑い席へ座った。
「あれ、今日はちょっと遅かったんだね。」
斜め前の椅子をこっちへ向けて友達がニヤニヤと言ってくる。
「うん。ちょっと道混んでてね、あはは」
「僕」は笑いながら机の中のピンクのノートを取り出す。
「あれ、今日はそっちなの?」
友達が尋ねてくる。
「昨日は緑色のノートに何か書いてたみたいだけど。」
興味があるのか覗き込もうとしてくる。
「だーめ。」
「僕」はそのノートをギュッと抱き締める。
「これは、『私』だけのノートなの。」
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ペラッ
『問一 私とは何か
問二 夢は何か
問三 家族とは何か
問四 神様とは
問五 いつから呪っているのか
問? いつ××す?
問? いつ××?
問 いつまで耐えるつもりなの?
決定事項 三十歳までに全てを終わらせる』
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