高校生男子に見てほしい10の映画

岳石祭人

番外編「雨に唄えば」(ジーン・ケリー)


「雨に唄えば」


 ミュージカル

 1952年 アメリカ映画

 監督:ジーン・ケリー、スタンリー・ドーネン

 出演:ジーン・ケリー、デビー・レイノルズ、ドナルド・オコナー


 ※ ※ ※ ※ ※


 いきなりですが、「番外編」から。

 「10本」に入れなかったのは、あんまり高校男子向けじゃないなあ……と思ったから。


 この映画、わたしが映画についてしゃべる時の定番物でして。



「雨に唄えば」

 このタイトルは誰でも聞いたことがあるでしょう。

 歌も有名です。聴いた事あるでしょ?

 この歌を歌っているシーンの……場面写真くらいは見た事あるんじゃないですか? もしかしたらシーンの一部くらい……主演のジーン・ケリーが雨の中、傘を振り回して踊ってるところなんか、見た事あるんじゃありません?


 歌を聴いて、このシーンを見て、どんな映画だと思います?


 わたしは、悲劇映画だと思いました。だってねえ、


 土砂降りの中、傘振り回して、大の男が、ずぶぬれになって、はしゃぎ回ってるんですよ?


 ああ、この人は、

 きっと何かとても悲しい事があって(恋人が不治の病とか)、それがちょっと幸福が訪れるような光明が見えて、それでこんなに浮かれまくっているんだろう。でも、

 この後きっと、決定的な悲劇が訪れるんだろうなあ…………、と。


 ・・・・・・・


 そのまんまでした。

 この主人公は、このシーンの前に、とってもハッピーな事があって、それで浮かれまくって、ずぶぬれになりながら、歌い踊り狂っているのでした。



 この映画、とっても楽しい、コメディー映画です。

 内容は、


 ハリウッド映画界の、サイレント(無声映画)からトーキー(発声映画)へ移行するドタバタを描いたコメディーで、

 映画スターのジーン・ケリーとその他大勢のコーラスガールのデビー・レイノルズ(「スター・ウォーズ」のレイア姫=キャリー・フィッシャーのお母様)のラブコメディーでもあります。


 劇中歌「雨に唄えば」が超有名ですが、ジーン・ケリーとデビー・レイノルズ、相棒のピアノマン=ドナルド・オコナーの三人組が、「雨に唄えば」の前の「とってもハッピーな」シーンで歌う「グッドモーニング」が本当にハッピーでお気に入りです。


 1952年という古~~い、しかも(かったるい)ミュージカルですが、

 とにかく楽しいんですよ。

 常にお一人様のわたしのクリスマスシーズンの定番映画になっております。

 古い映画ですが、笑えるんですよ。

 詳しくはもったいないんで説明しませんが、完全にギャグ(使い方によってはホラー)のシーンがあって、これはもう本当に普遍的に笑えます。


 機会がありましたら是非ご覧いただいて、

「あ、ほんとだ、笑える~~~」

 と楽しんでください。

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