【書籍化作品】雅先生の地球侵略日誌

直月秋政

はじめに


 お読みになられる前に回顧とも今更ながら(もしくは今更だから)な軽い愚痴とも評せる雑文なぞを。


 この作品は2006年エンターブレインえんため大賞で特別賞にて入選して2008年1月にファミ通文庫から出された作品となります。


 同時期受賞した中には某バカテスの方もおられて授賞式ではそれはもう一目見ただけで格が違うなと思った次第で。という周囲への思い出なぞは置いておきまして。


 今回投稿するにあたっては一応加筆修正行っておりますが九割方は手を付けてません。当初基本残しつつネタなどを今のに寄せたセルフリメイクも考えてはいましたが結局しませんでした。


 基本的な話の流れや会話、それと当時盛り込んだパロディネタは弄らず尚且つ今のネタも盛り込まずにしております。気取った言い草になりますが、これを読んで2000年代の空気を少しでも感じて頂けたらと。


 続きに関しては、一応刊行当時続編の話はありましたし打ち合わせ時に視野に入れた構造練っておきなさい的な事を担当さんに言われたので考えるだけは考えていました。


 なのでやれそうですが、いつか気が向いたらで。今は現在投稿中の作品を黙々と進めることに集中していくつもりです。


 その際は「リターンズ」「リメイク」「Re」とかなんかそういう意味を込めた「雅先生の地球侵略日誌R」でお出ししたいものですね。


 でまぁ話を戻しますが。


 題材が題材なのでやろと思えば幾らでも続けられそうですが、とりあえずメモに走り書き程度に記した構造ですと全五巻ぐらいで、二巻目は大まかに(舞台になる場所や敵や話の流れ)は考えて提示もした覚えがあります。


 結局出ませんでしたけどね。


 十年以上前の話なので以下は当時こうだった的なぶっちゃけ話をしますと。


 売り上げに関する詳細教えられてないので担当さんの当時のお言葉信じるなら「可もなく不可もなく」な売れ行きだったそうで。


 続刊出してもいいけど一巻目の三分の二か半分の部数になるし、自分の好きなものだけ作りたい系作家として思い出作りして終わりたい考えとこちらは解釈するから(邪推するなら「うちでは金輪際使わないよ」宣言かもしれない)と、担当さんに言われ。


 このまま終わりたくないので続刊の申し出断ってプロット練ってはボロクソに叩かれ続けて没にされてやり直しという日々を送り。


 ようやくプロット通って本文書き上げる段階まで漕ぎつけたもののそこからそれに関して駄目だしされ続けた挙句に遠回しに「もう来なくていいよ」宣告されて。


 マトモに認めて貰えることもなく二年以上頭ごなしに否定され続けて心が折れてしまいまして、転生者~書くまでの八、九年はネタ浮かべばノートに記録するしプロット的な何かを記すぐらいはするけど基本的に消費する側として日々を過ごしてた。


 という次第でして。


 今思えば二十ちょい過ぎの世の中知らずだったとはいえ、言われるがままでなく少しは意地張って無理にでも二冊目出して貰えばよかったかもしれない。と軽い後悔が疼く時もあったり。


 まぁシンプルに私の当時の才ではここが限界だっただけの話かもしれませんが、感情があるには悔しさや苦しさは湧くし消えないわけです。


 今回の投稿は供養的な意味合いもあるかもしれません。とうの昔に絶版になってるでしょうしこういう形でないと日の目なぞ見ないでしょうから。


 昔読んだ覚えのある方は懐かしんでくれつつ加筆修正部分探されてみたり、初めて読む方には当時の私のノリや今と変わらないテイストを感じとって笑ってくだされば幸いであります。


 しかしこの作品出てから十年以上経過して戦隊も様々なパターンが生まれましたが女レッドで一年通してやるというのは流石にまだ無いものですね(シ〇ケンの姫は立ち位置的にノーカン)

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