第33話 2ヶ月ぶりの談笑

 2日後。


「「「「「「「「お久しぶりです。陛下。王太合殿下」」」」」」」」

「久しぶり、皆」

「お久しぶり」


 アウルム家、カナート家の皆が来てくれた。


 今日はアウルム夫人とカナート夫人も来ている。2人とはパーティーでこれまでに何度か会っているが、城で私的に会うことは初めてである。


 その為、応接室には10人が集まり、夏の熱気がより一層強く感じられる。


「この部屋だと少し狭いわね。場所を移しましょう」


 お母様の一言で皆でより大きなサロンへと移動した。



 * * *



 サロンには卓袱台ちゃぶだいより少し背の高い長方形のテーブルを囲んで4つのソファーが準備されており、長方形の短辺のソファーに俺とお母様で1つのソファーが座り、長辺のソファーにアウルム家とカナート家が座った。


「それでは改めて。今日は来てくれてどうもありがとう。それで、どうしてこうも早く王都に来たのですか?」


 お母様は公爵たちを見て尋ねた。


 お母様の問いに答えたのはカナート公爵とアウルム公爵だった。


「親戚に近衛騎士団に所属している者がいるのですが、その者から陛下が刺客に襲われたということを聞きまして、陛下の身に何もないか心配でしたので、予定を早めて王都に来ました」

「私もカナート公爵から早馬で手紙を受け取り、陛下が刺客に襲われたむねを知りましたので急いで王都に参上しました」

「そうでしたか。心配して下さってどうもありがとう。けれど、私もランスも、ソフィアも無事だから大丈夫よ」


 お母様は左手で俺の頭を撫でながら2人に応えた。


「それは良かったです。無事であることは手紙で知っていたのですが、実際に相見あいまみえるまで不安はぬぐえなかったので、先ほど陛下とナナリー様の顔を見た時はとても安心しましたぞ」


 カナート公爵は安堵あんどの表情を浮かべてそう言った。


「それと、3日前には陛下が襲撃にあい、怪我を負ったとか……お体は大丈夫ですか?」


 カナート公爵夫人が真剣な面持おももちで俺に尋ねた。


「それも知っているんだ……」


 俺は苦笑いをもららしてしまった。


「はい。これも近衛騎士団に所属している親戚から聞きました」

「そうなんだ。3日前に負った怪我なら完治しているから問題ないよ」

「そうですか。御無事で何よりです」


 カナート公爵夫人は表情を緩め、胸をろした。


「それにしても、陛下はどうして城下に出られたのでしょうか?」


 カナート公爵夫人はきっと気になったから尋ねているだけであろうが、とげがあるように思えてならない。


「それは……城下の様子が気になった、から?」


 カナート公爵夫人は責め立てていないのだろうが、俺は勝手に気圧けおされた気になり、疑問形で答えてしまった。


「今後は護衛を1人だけ連れて外出するようなことはなさらないで下さい」

「う~ん。お忍びで城下をまわりたいんだけど……」

「ランス」


 お母様が微笑み、俺の名前を呼んで両目を見据みすえたが、そこには無言の圧力があった。


「……わかりました。しばらくは控えます」

「ランス!」

「お願いですから、外出禁止にはしないで下さい! 城下に出ないと国民の悩み事を直接知ることができないのです!」

「それは良い心掛けだと思うけれど、ランスの命が危ないわよ」

「そうですとも。この国に王族の血を引く者は陛下しかおられません。どうか自ら危険に飛び込むような真似は止めてください」


 お母様に続き、アウルム公爵が俺の発言を否定した。


「わかったよ。外出は控えるよ」

「お願いしますぞ。私たちが不安でなりません」


 カナート公爵が念を押した。


「それはそうと、最近王都ではマークを国王に擁立する動きがあるようですね」


 アウルム公爵が話を持ち掛け、それにお母様が答えた。


「アウルム公爵もその話を聞いていますか。最近、マークを国王に擁立しようとする人たちがいるのですが、その一部が犯罪行為を起こしているのです」

「そうでしたか……」

「はい。私も詳しい話を聞いたのはつい先日でした。ですので、屋敷の警備は厳重にして下さい。城にも刺客が送りこまれましたので、子供たちだけで王都に残るとなると、屋敷は襲撃者の格好の的になります」

「はい。そのようにいたします」

「王都での最近の動きに関して1つ話があるのですが、人払いしてもらえないでしょうか?」


 アウルム公爵が返事をした後、カナート公爵が深刻そうな顔をして話を持ち掛けた。


「わかりました。シシリー。人払いしてもらえる?」

「畏まりました」


 お母様は部屋の片隅に控えていたシシリーにお願いすると、シシリーは部屋を出て行った。


「それでカナート公爵。話とは何でしょうか?」

「はい。王都の屋敷を警備するものから受けた報告によりますと、近頃、王都で物騒な動きがあるそうですぞ。それも、王族や貴族を標的に挙兵する動きです」

「それは本当ですか?!」


 お母様が驚きのあまり少し大きな声で反応した。


「はい。詳しいことまで調べることはできていませんが、そういう動きが確かにあるそうですぞ」

「そうですか……それ以上のことはつかめていないのですか?」


 お母様がアウルム公爵に尋ねた。


「はい」

「わかりました。報告ありがとう」

「後ほど近衛騎士団団長と近衛魔法師団団長に俺が指示して、彼らに調べさせます」


 まったく。王国兵は何をやっているんだ?


「それにしても、挙兵するのは一体誰でしょう?マークが一番に思いつきますが、マーク以外に俺たちに剣を向ける人がいるのだろうか?」

「そうですね……ダリアが陛下に剣を向けてもおかしくないですよ」

「たしかに……」


 アウルム公爵の言葉でダリアが敵国であることを思い出した。


 けれど、ダリアが王都内で挙兵なんてことはあり得るだろうか? ダリアから大量の冒険者を王都に送り込むことをしない限りできないと思うけど……。


「けれど、ダリアが王都内で挙兵するということは現実的に考えられないし……」

「そうですね……」


 アウルム公爵が腕を組んで「ん~」っとうなった。


「これについては今の段階では判断できないね。追加の情報が入ってから考えよう」

「わかりました」

「緊急の要件はこれで終わり?」

「はい」

「報告ありがとう」


 緊急の要件が終わったので、俺は緊張をほぐし、リラックスした。


「ナナリー様。話は変わるのですが、子供のパーティーをグリーンパーティーと名付けたのですね」


 アウルム公爵夫人がお母様に話しかけた。


「えぇ。『王族主催子供のパーティー』なんて長い名前は良くないってランスに言われてね。ランスがパーティーの名前を考えてくれたの」

「あれは陛下が考えた名前だったのですね」

「そうだよ」

「それなんだけど、ランスにパーティーの名前の由来を聞いたの。そしたらね、『未来の王国を担う次代の子供たちが芽を出し、新緑の大樹に成長していくことを願って名付けました』って言ったのよ。あの時のランスはおじさん臭かったわ」

「お母様。あの時のことを掘り起こさないで下さい!」


 俺は恥ずかしさのあまりお母様に反抗した。後の祭りではあったが・・・。


「そうでしたか。確かに、先程の発言は8歳の子供がしたとは思えませんな」

「えぇ。陛下は本当に8歳の子供なのですか?」

「当たり前だ!」


 頭に「体だけは」が付くけどね。


「そうですよね。8年前にナナリー様のお腹から生まれてきたことは紛れもない事実ですし……」

「やはり、陛下は8歳の子供だということなのだろうか?」


 それでも、アウルム公爵とカナート公爵は思考を停止しなかった。


「ランスが何であってもいいじゃない。ランスが私の子供であることには変わりないのだから……」


 右隣に座るお母様は俺の左肩で手を組むように俺を抱き締め、俺の頭には自身の頭を軽く乗せ、頬すりをした。


 俺は皆に見られているということを忘れて、お母様の包容力により脱力してしまった。


「アウルム公爵よ。2ヶ月前と同じような光景が目の前にあるのだが……」

「あぁ。やはり、ナナリー様が陛下を溺愛することは2ヶ月やそこらで治らなかったですね」

「あなた。ナナリー様が親バカだという話は以前から聞いていたけれど、これほどだったのね……」

「あぁ。これでミルテイアもわかっただろ?」


 ミルテイアはアウルム公爵夫人の名前である。


「ナナリー様。私たちもここにいるのですが……」

「あっ。ごめんなさい。ランスの抱き心地があまりに良くて、夢中になってしまったわ」


 お母様は俺を手放すと、俺からこぶし2、3個分離れて座りなおした。


「陛下。ジーク達と話したいこともあるでしょう。私たちはナナリー様と話したいこともあるので、ジーク達と談笑してはどうですか?」


 アウルム公爵が俺に提案した。


「そうだね。お母様。ジーク達と別室で話をしてもいいですか?」

「いいわよ」


 俺はジークたちを連れて部屋から出て行った。



 * * *



 子供たちが出て行った後のサロン。


(アウルム公爵。陛下とナナリー様と引き離すとは。さすがだぜ!)

(なに。これくらい朝飯前さ)


 カナート公爵とアウルム公爵が目を合わせただけで意思疎通している。


「2人とも。目を合わせて会話をしないで下さい。疎外感を覚えます」

「そうですか? 私は2人が何を話していたのか想像がつきましたよ」

「あら。レミーヤもそう思うの? 実は、私もよ」


 ナナリーがカナート公爵とアウルム公爵を非難したのだが、カナート公爵夫人レミーヤとアウルム公爵夫人ミルテイアは2人が何を話していたのかわかったようだ。


「それじゃあ、この中で私だけが仲間外れにされているのですか?」

「そうですわね」

「けれど、ナナリー様はわからなくて当然ですわね」


 レミーヤが肯定すると、ミルテイアが追い打ちをかけた。


ひどいですよ、2人とも! 40年の付き合いだというのに!」


 ナナリーが顔を膨らませて反抗した。


「そうですね。あれからもう40年になるのですね……」


 アウルム公爵が遠くを眺めながら呟いた。


「そうですね。そういえば、ライオノール様も昔はランス様のようでしたわね」

「えぇ。先々代の陛下と王妃様に溺愛されていましたね」


 カナート公爵とレミーヤがライオノールのことを考えながら話した。


「そうですか? 私があの頃ライオノールに対してい抱いた印象は、『あがしょうで自信の持てない人』でしたわ。今のランスったら、緊張することはあっても自信にあふれているわよ。大臣達と会議でも、主導権を彼らに握らせないどころか、クビを警告するまで追い詰めているのよ」

「それは本当ですか?!」


 アウルム公爵が間髪入れずに尋ねた。


「えぇ。大臣達のミスがあまりにも多いから、『近々試験を行い、その結果がかんばしくなければクビにする』と言ったそうよ」

「それは、とてもとくましいのですが……」

「そうね、ミルテイア。8歳の子供らしくないわ。ライオノールが亡くなって、気を緩めている大臣達をあそこまで追い詰めるなんて、私も驚いているわ。あの子にそのような経験をさせたことは無いのに、どうしてあんな芸当ができるのか不思議だわ」

「そうですわね……」


 ミルテイアが戸惑いながらナナリーの発言に同意した。


「けれど、8歳の子供らしい態度も見せるのよねぇ。城で刺客に襲われた時、ランスは目の前で人が殺されるところを見たの。それも、かなり無惨に殺されたそうよ。その時、ランスは食事が喉を通らないほどに心を病んでしまい、睡眠不足に陥ってしまった。その後、衰弱したランスは熱を出して倒れてしまって、3日間寝込んでしまったの」

「そのようなことがあったのですか?!」


 カナート公爵が驚きのあまり目を見開いて反応した。


「えぇ。ランスは先程ご覧になった通り元気になったから大丈夫だけれど、まだ完全回復とは言えないないと思うの。ランスが無理をしているふしがいくつかあってね……」

「そうですか……陛下の身に何もなければいいのだけれど……ジークとフレアに陛下を気にかけるように言っておきます」

「私もハイドとサリーに陛下を気にかけるように言っておきます」

「お願いします。私も探っているのだけれど、なかなか分からなくて困っているところでしたので、とてもありがたいです」


 その後も久しぶりの5人揃っての談笑は続いたのだった。



 * * *



 サロンで大人たちが話をしている頃。


 ランス達は7階の中庭で談笑していた。


「ランス様はどのようにして城に来た刺客たちを追い返したのですか?」


 ジークが少しばかり前のめりになって尋ねた。


 ちなみに、4人には俺が国王になっても「ランス」と呼ぶようにお願いした。


「ぐっすり寝ていたんだけど、突然索敵魔法で9人の侵入者の気配を察知したんだ。それで侵入者の存在に気づいたんだけど、寝室の前で警備している近衛兵たちは気づいていない感じだったからあわてて起きて、部屋の外に出たんだ」

「ランス様は常時索敵魔法を展開しているのですか?」


 ハイドが目を丸くして尋ねた。


「そうだよ」

「嘘だろ……」

「ハイド。それってすごいことなのか?」


 ジークがハイドに顔をのぞきながら尋ねた。


「そうだよ。一日中魔法を使っていたら、魔力が切れるから普通ならできない芸当だよ。恐らく、ランス様以外できる人はいないと思う。それに、意識がないと魔力を操作することができないはずなのに、ランス様は無意識の状態でも魔力を操作できるらしい」

「そっ、そうなんだ……」


 ジークが驚きのあまり顔が引きってしまっている。フレアとサリーも同じような顔をしている。


 まぁ、意識が無い状態でも魔法を使えるようにしたのはひとえに特訓の成果だ。無意識の状態で使える魔法は今のところ索敵魔法だけだが、寝ている間にも魔法を使えるなんて、チートでしかない。


「それで、部屋の外に出た後は戦闘に移ったのですか?」


 ハイドが続きを促した。


「うん。ていっても、相手に魔術師がいて、その魔術師が全員に視覚妨害の魔術をかけていて、相手の姿は見えなかったんだ」

「えっ! そのような状態でどうして戦えたのですか?!」

「それはね、索敵魔法で相手の居場所が見えていたからだよ」

「そうでしたか……索敵魔法って便利ですね」


 ハイドは余程驚いたようだ。


「それで、相手の一人が両手にナイフを持って走って来たから、索敵魔法を解いて魔法障壁を展開したんだ。敵はしばらくの間前傾姿勢で攻撃したから、俺は魔法障壁を解いて後ろに飛んで、相手が倒れたところで精神魔法で眠らせた」

「なるほど……」


 ハイドが食い入るように聞いている。


「そこで相手を挑発して、視覚妨害の魔術を解かせた。すると、3人が攻撃を仕掛けたんだけど、そこで近衛騎士が3人の相手をしてくれたんだ。3人の相手は近衛騎士に任せて、俺は後ろに控えている2人の魔術師を氷剣で攻撃した」

「氷剣ですか。どのくらいの数をだしたのですか?」

「200~300くらいかな?」


 すると、4人とも目を丸くした。


「ねぇ、サリー。氷属性の適性があったよな? 一度に何本の氷剣を出せる?」

「今のところ、4本が限界かな」


 サリーの言葉を聞いて、4人はその場でフリーズfreezeしてしまった。


「話、続けてもいいかな?」

「えっ、えぇ。どうぞ……」


 サリーが狼狽うろたえながら肯定した。


「まぁ、話はほとんど終わりなんだけどね。氷剣を200~300出したところで俺の後ろから近衛兵たちが大勢来て、それを見て刺客は帰って行ったんだ」

「そうでしたか……御無事で何よりです」


 フレアが呆然ぼうぜんとしながら反応した。


「戦闘についてはこんな感じだな。ところで、話変わるけど、皆はどのくらい王都で生活する予定なの?」

「そうですね……だ何も決まっていませんね」


 ハイドが俺の質問に答えてくれた。


「けれど、そう長くはここに居られないよね? ジークとハイドは領に戻って、公爵たちから仕事を教わらないといけないし……」

「えぇ。少なくとも、成人後はここで生活できないと思います」

「ハイドは8年もここにいるつもりなの?」

「いっ、いいじゃないですか! ここにいたら皆と頻繁に会えますし。領に居たら同年代の友達となかなか会えないので、王都での生活がいいです」

「そうだな。俺も領にいてはお父様に剣でしごかれるから、ここに居たほうがいいな」


 ジークとハイドはできることなら長い時間王都で生活したいそうだ。ジークがここで生活したい理由はよこしまなものであったが。


「そうですわね。ここにいるとみんなと頻繁に会えるものね」

「えぇ。私もできることならここに長い間住みたいです」


 フレアとサリーもここに長い間住みたいようだ。


「そうだね。こうして皆に会うことができるのも今のうちだからね」


 その後も5人で談笑したのだった。



 * * *



 ナナリー、ランスとの談笑が終わり、アウルム家とカナート家の一行は馬車の停車場へと向かっていた。


「ところで、ジーク。陛下に何か変わったところはなかったか?」

「いきなりどうしたのですか? お父様」

「ジーク達が陛下と談笑しているときにナナリー様から聞いた話なのだが、陛下は先日城で刺客に襲われた際、目の前で敵の1人が無惨に殺されたとのなのだ。それに気を悪くした陛下は食事が喉を通らないほど心を病んでしまい、ついには高熱を出して倒れてしまったそうだ」

「「「「そのようなことがあったのですか?!」」」」


 ジーク、フレア、ハイド、サリーは驚きを禁じ得なかった。


「陛下から聞いていないのか?」

「はい。刺客の攻撃にどう対処したのかお話はされたのですが、その後については何一つ話をしてくれませんでした」

「そうか……陛下は皆を心配させたくなかったのだろう」


 カナート公爵の言葉を聞き、ジークとハイドは「同世代の中でランス様に最も親しくしてもらっているのに、最も親しい間柄の俺たちにさえ心配をかけまいと気を使わせてしまった」と自身を責め、フレアとサリーは「ランス様が苦しんでいた時に寄り添うことができず、あまつさえそのようなことがあったことを聞き出せなかった」と自身の無力さを悔やんだ。


「陛下の心の問題はその時に解決したと皆が思っているそうだが、ナナリー様はそう思っていない。陛下が無理をする節がいくつかあるそうだ」

「そうですか……」


 ジーク達はいまだに自責の念と後悔にとらわれている。


「そんなに自分を責めなくていいのよ。ジークとフレアができることは何もなかったのだもの」

「「お母様……」」

「ハイドとサリーも自分を責めないの。2人とも悪いことは何もしていないのだから」

「「はい……」」


 母親のレミーヤとミルテイアに4人は慰められたものの、そう簡単に吹っ切れる感情ではなかった。


「そういうわけだから、ジークとフレアには陛下に何か変化がないかよく見ていて欲しい」

「ハイドとサリーにもお願いしたいけど、いいかな?」


 アウルム公爵とカナート公爵が自分の子供たちに優しく問いかけた。


「「「「わかりました」」」」

「「頼みましたよ」」


 レミーヤとミルテイアが子供たちにお願いしたところで一行は停車場に着いたのだった。

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