道化師

「いつかの未来につながるから」って

そんなこと言われたって

今の私にはまだ理解ができないよ


「ああしなさい」「こうしなさい」

幼い私に繰り返す

まさに呪いにかかったみたいに

皆命令するばかり

勝手な未来を想像しては

自由は奪われていく

「将来安泰だね」「有望だね」

敷かれたレールの上を歩く

「やりたくない」「逃げたいよ」

そんな言葉は空気の震えすら

作ることはなくて

「いつかの未来につながるから」って

知らない希望押しつけて

身動きが取れないの

「私の気持ちは?」

そんな問いかけしたくて できなくて

空洞があいていた


私には「Yse」以外の答えが残されていない

「あれやりたい」「これがしたい」

希望は心に穴を開ける

光を追い求め 走ることすらしなくなって

空っぽの中に道化師ピエロが現れた

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