詩 『小説』

白シャツ父さん

小説

私はため息で呼吸をする生き物。

耳から漏れ出すのは拍子を打てない音楽。

私は手錠を自らかけた馬鹿者。

私の指は、文字を綴るときでさえ、利き手を忘れて画面で踊る生き物。


手から生まれるこの文字列は、目に映っては流れ行くただの景色か。

いや、私が生み出すのは近い様で遠い物語。

そう、月と星の様な、夢と現(うつつ)の様な、遠くから覗かないと一緒に寄り添えない、私とあなたの様な。

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詩 『小説』 白シャツ父さん @mutouryouta

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