ようこそ、異世界へ

隅田 天美

序章 これからお読みになる方へ

 二千二十年はコロナウィルスが跋扈ばっこした年であった。

 通常なら出来た旅行もほぼキャンセルになった。

 毎年、好きな作家の墓前に手を合わせ、その年にあったことなどを報告するのだが(まあ、基本的に赤の他人なので向こうからしたら迷惑だけど)今年はそれが出来ない。(師匠との飲み会もできない)

 しかも、今年は池波正太郎没後三十年になる。

『暇人の集い 特別編』も更新できない。(その前に小説の再構成などあるだろう)

 さて、どうしよう?


 ふと思った。

『東京には行けないけど、群馬でも調べれば味とか違うけど池波先生と同じような追体験が出来るのではないか?』

 何を見て、どう思ったか、今や思い出すことすらできないが独身ひとりみなので時間はある。

 無論、コロナ渦の昨今。

 営業時間短縮など飲食業界の厳しい時代なので今ではなかなか行けない店もあるけど個人的な願望としては、(身の安全などを十二分に確保して気を付けて)ちょっと行ってみてほしい。

 そこには、『美味しい』異世界が待っている。




 まあ、いろいろ書いていますが、早い話が池波先生のエッセーと私の現実の答え合わせみたいなものです。

 基本、ノリだけです。

 専門性やら食文化なんぞ基本、無視です。

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