作者：ZAP

編集：nitonei

次は世界観だ。仮想通貨を代表するビットコインやイーサリアムが認証方法として採用しているマイニング（採掘）という方法は、丁度ダンジョンを探索してレアアイテムを探し当てることに酷似していた。レアアイテムが有限で、マイニング参加者が増えると難易度（いわゆるレアアイテムが当たる可能性）が増加するのも上手い方法だ。このルールは「MYZO」としてそのまま取り入れることにした。「電脳世界のダンジョンを潜って宝物を探し出す」これで決定だ。

キャラクターはどうしようか。これはほとんど選択の余地が無かった。歴史上の偉人だ。キャラクターを制作する条件を考えたら当然の結果だった。

・日本だけでなく、全世界にキャラクターが認知されている

・使用に著作権が無く、無料で使える

・映像に大胆なアレンジをしても批判されないいわば、世界的に有名なIP（知的財産）と無料でコラボしているのに等しい最高の条件だった。

当然、この好条件の「コラボ」は他のゲームで実行されつくしていて、キャラクターが埋没してしまう恐れはあったが、そこは飲むしかなかった。バトルについて考えた。バトルは戦略性のあるものを作成したかった。そのため、しっかりとしたバトルの計算式とルールを考えた。後はどう味付けするかなのだが、ここでふと考える。ブロックチェーン上で、複雑なバトルを計算できるのだろうか。答えは「NO」だった。ブロックチェーンは元来お金の送信履歴を管理する、いわゆる帳簿だ。電卓、またはエクセルに近い。そのようなものにゴリゴリの3DCGを表示させたりするのは不可能と思われた。しかしバトルの計算式は変更したくない。結果、バトルはキャラを横並びに表示して戦闘のログを表示させるだけというシンプルなものに落ち着いた。