4.可愛いわんこと幼馴染

数日後、リビングに銀髪のイケオジがいました、隣に父上もいます。


「あぁ、クロード。ちょうど良かった、紹介しよう。こちら北方フェンリルのガルザーグ


殿だ。ガルザーグ殿、こちら我が家の次男クロードだ。」


「…うむ、クロードか。ガルザーグだ、よろしくな。」


クロードです、よろしくお願いします。ペコリ


…父上、フェンリルとはどういうことですか?普通に人間に見えますけど。


「フェンリルつまり神獣様だ、昔ガルザーグ殿の世話になってな。跡継ぎが出来たら、


互いにホームスティさせようという話になったのだ。ちなみにリチャードは一昨年


あちらにお世話になっていたぞ?」


そういえばあの年は兄上帰ってこなかったな、てっきりどこかに冒険に行ったっきり


帰ってこないだけかと思ってたわ。


ということはガルザーグさんのご子息がいるわけですか。見当たりませんけど…?


「わふぅ♪」


ん?テーブルの下に何かいる?モフモフがいる…?


「こんにちわん♪」


うわぁー、白いモフモフがおるー!もっふもっふもっふもっふもっふ♪


「わふぅー、おにーちゃんくすぐったいよー」


もふもふもふ、ここがええんかー?ここかー?


「…クロード、そろそろ続きを話してもいいかな?」


もふもふ…、はっ!?すいません、父上。


「…うむ、そういう訳でお前が抱いているその子が今日からこの家にしばらく迎える。


先日も言ったとおりお前が世話をしてくれるか?」


はい、わかりました。君名前は?


「フェンリルは親から名を授かるが人が話す言語では発音出来ない、クロードよ。


我が息子に呼び名をつけてくれぬか?」


名前ですか…、私ネーミングセンス皆無だからなー(困)。


うーん?シロ、わんこ、太郎、’…思いつかない…(汗)


フェンリル…北欧神話…ロキ…神々の黄昏…、ラグナ…。


君の名前はラグナ、どうかな?


「わっふぅ、ぼくのなまえ。ぼくらぐなー♪」


おっ、気に入ったみたいだ。よかったー。


「うむ、ラグナよ。しっかり学ぶのだぞ。」


「わかったー、ちちー。らぐながんばるー。」


「うむうむ、ではマルクスとクロードよ。息子をよろしく頼む。」


そう言うとガルザーグさんの体が一瞬で消え去りました。


空間転移って初めてみたよー、さすがフェンリル。


「おにーちゃん、あそぼー?」ともふもふわんこが首をかしげながら目をウルウルさせて


誘って来た。今から畑の雑草取りをしに行こうと思っていたのに。


仕方がないのでラグナを連れて畑にGO!


家を出た所で幼馴染のジェニーとばったりと出くわした。


「こんにちは、クロード。…可愛い、なにこの子。抱かせて抱かせて!!」


目をキラキラさせながらこっちに頂戴と自慢の金髪ツインテが揺れる村娘さんが迫って


きたので素直にラグナを渡しましたよ。


ジェニーは今日仕事がお休みだそうで私の所へ遊びに行く途中だったそうで、


え?うん、彼女ではないな。可愛い娘なんだけど幼い頃から兄弟のように接していたから


私は特に恋愛感情を持ってないんだけどジェニーの方が好意を持ってるみたいだから。


まあそれは置いといて、私とジェニーとラグナと共に畑に向かった。


私が作業している間、ジェニーはラグナとフリスビーで遊んでくれた、


気がついたら踊るマンドゴラたちも集合してるんですけど…。


仲良くやっているようだし別にいいか。


そのまま夕方まで作業をして、家に帰りました。


夕食後ラグナと一緒に風呂に入ったんだけど、風呂に入ったことが無かったらしく


最初はかなり抵抗されました。


しかし、お湯の気持ちよさに慣れたみたいでその後は素直に洗われてくれました。


就寝時の寝心地は人生最高だったとだけ言っておこう…。


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