#204
それからミックスたちは目的地へと
時間は夕食時を過ぎてすでに夜なのだが、それでも席は他の客で
その多くがミックスたちと同じ学生だ。
さすがにクリーンくらいの中学生はいないが、夜のファミリーレストランは高校生や大学生で
店内に入ると店員のドローンが何名なのかを
「四名と三匹です。席はペットありのほうでお願いします」
ミックスが答えると、ドローンは機械的な声を出して了解。
彼らを空いている席へと案内する。
ミックスたちがよく来るこのファミリーレストランには、先ほどクリーンが言ったように
それは
アフタークロエ以前から
ミックスたちは
六人がけのテーブル席に
「二人はなにを
ミックスがテーブルから
「なんだこの最新
「
「はい……ここでは普通なんですよ、二人とも……」
さすがのミックスも、こう立て続けに
それから人数分のドリンクとニコとリトルたちの飲み物を注文し、ようやくどうしてクリーンが一人で待ち合わせ場所に
「実は、私も
どうやらクリーンがいうに、ウェディングには
しかし、突然夜に女子中学生を呼び出すような人間は誰なのだろう。
ウェディングは性格的に
つまり、彼女が
ミックスはウェディングにそんな知り合いがいたのかと、小首を
「あまり
「それに、彼女とはお話したことがないのでどのような性格をしているのかはわかりませんが。やはりハザードクラスとはいえ彼女も年頃の女の子、
「二人とも言っていることはバラバラなのに、言いたいことは同じなんだね」
ミックスは、ヘルキャットとアリアにそう言われ、彼女たちらしいなと思った。
「よし、じゃあウェディングは今度紹介するとして、二人とジャズがどうやって仲良くなったのかを聞かせてよ」
「それ、私も是非聞きたいです。帝国の方々がどのような生活をしているのかも知りたいですしね」
ミックスがそういうとクリーンが
だが、ヘルキャットとアリアはあまり話したそうではない。
ミックスがそんな彼女たちに早く話すように
「そんな、人に話して面白いようなものじゃない……」
「聞いても
つまらないから止めておいたほうがよいと返事をする。
だがミックスは席から立ちあがり、彼女らとクリーンのドリンクを取ってくるといって歩いて行ってしまった。
話はドリンクを飲みながらしようと。
「あのバカ……私たちが何を飲みたいか聞いてないじゃないか」
「ミックスくんらしいですけど……」
「それよりもお二方、あなたたちの話が退屈なんてことはありませんよ。ミックスさんが戻ったらどうか話をお聞かせください」
クリーンの言葉を聞いた二人は笑みを浮かべる。
「クリーン·ベルサウンドがそう言うなら……」
「ハザードクラスの妹さんにそこまで言われては、私たちも話さないわけにはいきませんね」
「妹は関係ないと思いますけど……よかった。ではお願いします」
そして、人数分のドリンクを持ったミックスが
「さあ、早く聞かせてよ!」
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