#106
ジャズは、彼女が何かしてくれたのだと思い、声をかけた。
助けてくれてありがとう、と笑みを
だが、リーディンはそんなジャズを
「なにを
その
リーディンはそれを見ると言葉を続けた。
自分があの青い
何故そんなふうに考えるのだ?
ふざけるのも
自分はそこの化け物を
彼女はジャズの
これまでにないほどの
「あなたはストリング
「待ってリーディン! 話を、あたしの話を聞いてッ! 彼は、ライティングはまだッ!」
「彼の名を呼ぶなといったでしょッ!」
リーディンはトレンチコートの
そして、それをジャズへと投げつける。
ジャズはそれを
ただでさえ
貯水タンクの
今の爆発で
だが、
それに、たとえサービスを助け出したとしてもその後はどうする?
エレベーターが動かないうえに、
屋上にもう逃げ場はない。
しかし、ジャズの目はまだ
水を噴き出している貯水タンクへと走る。
その
「サービスッ! ケガはないッ!?」
ジャズは眠っている
彼女が安心していると、リーディンはすぐそこまで
「そんなところに隠してたの? ちょうどいい、
「リーディン聞いてッ! ライティングは生きているの! 今はノピア
「そんな話が信じられるわけないじゃないッ! あなたは自分が助かりたいからってワタシが
「嘘じゃないッ! 信じてリーディン! お
リーディンはすでにトランプカードを
(あたしじゃ無理だ……。信じてもらえっこない……)
ジャズはサービスを守らなければいけないと思いながらも、リーディンに手を出すことができなかった。
すでに追い詰められ、たとえ負けるとわかっていても、
自分の
今までだってそうやって生きてきた。
しかし、
ジャズは自分がどうしたらいいかわからなかった。
サービスのために戦いたい。
だがリーディンを
(みんなが笑顔になるようなハッピーエンドなんて……あたしの
「飛び降りろジャズゥゥゥッ!」
そのとき、屋上の下から大声。
その声は
そして、その声を聞いたジャズの目には光が戻る。
「まさか、本当に飛ぶつもり?」
「
「なにをいって……って、まさか本当にッ!?」
ジャズは
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