#82
とりあえず
ミックスの
《じゃあ、なにかわかり
「お願いします。すみませんね。いつも先生にばかり
《そういう相手のことを考える気持ちは大事ですが。子どもはそんなこと気にせずに大人を頼りなさい》
ミックスは彼女に
どうやらジャズがサービスに話しかけると、何故か彼女が
今もニコの
「う~ん、なんで
「ジャズは顔が怖いからね」
「うん!? ちょっとッ! それってどういう
ジャズが声を張り上げると、サービスは
そして、サービスはそのまま走り出してしまった。
「あぁッ! どうしたのよ
「それよりも今は止めなきゃッ!」
ジャズが
「もう、いきなり走ったりしたら
彼女は、まるで街で
どうやらこの黒髪の幼女はジャズのことが
「こらこら、そんな大声出したらまた逃げちゃうだろ」
「うぅ、たしかにあんたのいう
「はい、そんな怖い顔はやめて笑いましょう、ジャズお姉さん」
「あんたねぇ……」
ミックスは
ジャズは彼の
「ひぃッ! うぅ……うわぁぁぁんッ!」
サービスが泣き出してしまった。
「ほら見ろ、ジャズのせいで泣いちゃったじゃないか!」
「あんた、あたしのせいにするつもりッ!? いやそれよりも今はこの子をなんとかしなきゃッ!」
ミックスとジャズはあたふたしながら泣き止むように声をかけ続け、なんとかサービスは泣き止んだ。
そんな三人の
先ほどサービスに力一杯抱きしめられ、さらに彼女の
泣き止んだサービスはそんなニコに飛びかかり、また同じように抱きしめる。
よほどニコのことが気に入ったのだろう。
苦しそうにしているというのに、お
「ニコ……悪いが今は
ミックスはサービスに抱かれて鳴いているニコを見て
この泣き虫の幼女を落ち着かせるためだと、呻く
「でもこれじゃ
「うん……そのことには
そんな彼に今度はジャズが合掌した。
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