#49
クリーンをなだめたミックスは、
話を聞いてすぐに
「いや~だってさ。そういうのって早いに
どうやらミックスは学校のテストの日が
それを聞いたクリーンは、この人に
そしてミックスたちは、すでに
「ねえクリーンのお兄さんの、ブレイクだっけ? 彼がいまどこにいるのかわかるの?」
「兄はおそらく
「図書館かぁ。そういえば一度も行ったことなかったなぁ。よし、この
「テスト勉強ですか……」
「そうだ! 図書館ならきっと
そんなことをあっけらかんというミックス。
これからハザードクラス――しかもバイオニクス
どうも
「やはり私は、この人にお
そう
図書館の閉館時間は午後六時なので、先をいくクリーンは足早に歩く。
「へえ、ここが図書館かぁ」
ミックスたちがいた場所から図書館はそう
その
ミックスがそんな図書館を見てつまらないと思っていると、クリーンは中へと入って行く。
「図書館なのに本がないぃぃぃッ!」
図書館内には本はおろか
その広い
「知らなかったですか……?」
クリーンが
バイオニクス共和国の図書館にある
図書館の
借りていられる
しかもすでに借りられている書籍を、
借りられるものは電子書籍なので、何人借りることも
それに
ミックスにとって、
クリーンから図書館のシステムを聞いたミックスは、自宅で書籍を借りられるのならわざわざ図書館に来る
「先ほどミックスさんがいっていたように、勉強をしに来る
「なるほど、じゃあお兄さんも勉強しに来ているわけだ」
「いえ、兄は
「ふ~ん、そうなんだ」
たしかに
ミックスはクリーンの話から、ブレイクがどんな
ハザードクラスに
静かなところが好き。
人が少ない場所が好き。
――というからには、たぶん
もしそうなら
ミックスは、思っていたよりも早く
「それで、お兄さんはいそう?」
「もしかしたらこのフロアにはいないかもしれませんね」
この図書館は書籍のジャンルごとに
ミックスたちは一階にブレイクがいないことを
「もしかして、あの人がお兄さん?」
二階へと上がり、奥に見えるソファーで真っ黒な犬と寝ている白い
他には利用者は誰もいない。
それに、犬を連れていて髪の色が白いのはクリーンと同じ
ミックスには
「はい、あれが兄で間違いないです」
「じゃあ、まずは
ミックスはブレイクの元へと向かい、ソファーで寝てる彼に声をかけた。
そんなミックスを見たクリーンは、慌てて彼を追いかけてきていたが――。
「あんッ? 誰だテメェ?」
すでに
ブレイクはソファーから身体を起こし、下から
「いや……あの……わたしはですねぇ……あなたの
ミックスは、ブレイクにもの
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