君と私の終末二人旅

くるまる

プロローグ

 もしある朝ふとした時に世界が滅んでいたら、あなたはどうしますか?


誰も自分のすることに口出しする人が居なくなったと喜びますか?


それともこの世界に自分を残した神を恨みますか?


私は——。


  *


 それはある昼下がりの事——


「くるちゃん、やっと給食やねっ」

と保健室のドアを思いっきり開け放ち、満面の笑みで駆け寄って来たこの子は

私、佐保さほ くるはの唯一の友達兼幼馴染の ひいらぎ 夏樹なつき だ。


「せやねー、今日はかぼすタルトがでるんやっけ?」

「そそっ、うちめっちゃ好きなんよなー」

なんてくだらない会話をしながら私たちは3-1の教室に向かう

今は四時間目の体育が終わった時間だ

まぁ私は保健室で休んでたんだけどね…

「おなかすいたー」と隣で疲れ切った彼女を横目に私は空を不自然に飛ぶ飛行機を目で追っていた。

 すると、突然飛行機がとてもなく大きな爆発音と共に近くの山に墜落した——。


  *

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