第2話
「フン、クチほどにもない」
オトコを一瞬にしてバラバラにした
弘法坂玄海は長旅を終えて、無名塾に
向かう途中だった。
「さてと、無名塾とやらはどこにあるんだ」
玄海はアタリを見回したが、それらしい
建物は見当たらなかった。
(玄海)
玄海の脳にテレパシーが流れた。
(いまから入塾試験をおこなう)
「入塾試験?」
(目の前の赤んぼうを殺せ。殺せれば
入塾を許可しよう)
いつのまにか玄海の前には、ハイハイを
している赤んぼうがいた。
「そうか。それでは容赦なくお命ちょうだい」
玄海は赤ん坊をバラバラにしようとした。
だが、バラバラになったのは玄海のほう
だった。
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