ロリコンと化したカズマ

らかん

第1話

俺の物語は、このアクセルという街から始まる。

この場所は、異世界とかなんとかっていうものらしい。

異世界だから、サキュバスの姉ちゃんとか、ギルドと呼ばれるものがあったり。

ギルド内の受付の姉ちゃんの胸はそこそこ大きい。

......話がそれた。

で、まあパーティーと呼ばれる、4人ほどの仲間と言ったらいいのか。

俺のパーティーは、アクア、ダクネス、めぐみん、そして俺というパーティーだ。

アクアに至っては、アークプリーストと言う、一言で言うならば、高ステータスの水の女神。

で、ダクネスは、ダスティネス家の......人で、変態クルセイダー騎士だ。

めぐみんに関しては......アークウィザード《魔法使い》という、欠陥品と言ってもいいような女の子。

俺に関して言うならば......高校生で、冒険者をやってる。

途中から出てくる、ゆんゆんという女の子。

その子は、めぐみんのライバルであり、一つ言うとするならば、結構発育が良いという事。

ゆんゆんとめぐみんは、紅魔族というグループ?らしきところに入っているらしい。

......人物紹介はここらへんにしておいて、とりあえず話を進めていこうか。


冬。

ここの異世界で冬の事は、強いモンスターが出てくるんだった気がする。

今いるのは、前にも一度来たことがある、紅魔族の拠点と言うのかなんなのか。

そこの拠点にある、めぐみんの家に滞在している俺ことカズマ。

「カズマ、今日も爆裂に付き合ってもらいますよ!」

朝から元気なこの子は、アークウィザードながらにして、爆裂魔法と言う魔法しか覚えない、いわば欠陥のめぐみんという14歳の少女。

爆裂魔法は一回使うと、使った本人(ここではめぐめん)が、魔力切れで倒れるという......本当に、欠陥魔法なのだ。

「今日は寒いからヤダ」

「な、なぜですか!?わ、私は一日一回は爆裂魔法を撃たないと、死んでしまうっていうのに!」

俺はベッドで寝ていたのだが、めぐみんの声、そして力強いこの手によって目が覚めてしまったのだ。

「......一人でやればいいだろ別に」

正論を言う俺に対してめぐみんは。

「か、カズマと一緒じゃなきゃ嫌なんです!」

「は、はぁ?どういうことだよそれ......というか、俺はお前らなんかに好かれてないはずだが?」

「た、たしかに、それはそうですが......」

「ハッキリ言うなよ!?」

俺はめぐみんからハッキリとそう言われ、少し悲しくなった。

昔からメンタルは結構強い方なのだが......。

「......ま、まあいい......で?どうしたいの?」

「だ、だから、これから爆裂魔法をですね......」

ちょっとモジモジしてかわいい顔しながら言ってくるとか、違反すぎるだろ。

「......分かったよ、また恒例のやつやんなきゃいけないのか」

「し、仕方ないじゃないですか、こういう魔法ですもん......」

ということで、俺はベッドからゆっくりと起きてめぐみんを見た。

「......な、なんですか?私の顔に何かついてます?」

「いや、かわいいなーって思ってさ」

「ちょ、朝からなんてこと言うんですか!?......ま、まあ、そう言われて嬉しくないとは思ってないですけど......でも、朝からそれはダメです」

めぐみんは顔を赤くして言う。

「あははっ、なんだよ嬉しがってんじゃねぇか」

「そ、そうですね......そ、それより、はやく行きましょうって!」

めぐみんは、そう言うとすぐに俺の部屋から立ち去ってしまった。



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