ANAL4649便失踪事件 その真相

作者 安川某

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★★★ Excellent!!!

読みはじめるとどうしても、

「おい機長、ばかやろー! ハフハフしてんな! さっさと牛丼を捨てろ!」とか「客室乗務員(JK)ってなんだよ! 空集合かよ!」とかツッコミを入れたくなってしまうが、墜落を回避したいのであれば、じっと堪えるべきだ。

作品紹介文、タイトル、キャッチコピーからして、作者がツッコミの全裸待機状態であることは明白である。いちいちツッコミを入れていたら、この短編からの生還は望むべくもないだろう。

おそらくこの短編の読み方は、都合よくフードファイターが四人も同じ便に搭乗していることとか、マラオの名前がマラオであることとか、そういう些事は一切無視して、

「この作品は論理性の解体を目指した実験作なのでは?」とか
「物理学者と政治家のやりとりはトロッコ問題の翻案だろう」とか
「合理的にみて無駄な努力を美徳とする悪習を皮肉っているのでは?」などと

必死にそれっぽい考察をすることで、ツッコミの衝動に耐えるのが正しい。

さもなくば、あっという間に墜落して、あなたはボケ大海原の藻屑となってしまうだろう。冷静に行動してほしい。くれぐれも安易なツッコミは、本当にキリがないから控えるべきだ。

一度は安全に読み切ってから、二回目とか三回目を読むときに改めてツッコミを入れても遅くはない。

追記
この短編で普通に賞を狙えると思う