第203話 岩の怪物
──────もうっ!別に期待はしてなかったけど、少しくらい手を貸してくれたっていいじゃんかっ!
強風を発生させる速度を保ちつつ疾走するソフィーは心の中で、置いてきたリュウデリアとオリヴィアに愚痴を飛ばしていた。他者に対して興味を抱くことが殆ど無い彼等のことだ、助けてと言っても助けてくれるとは思えない。なので瞬間移動の魔法で王都へ送ってくれと頼んでも断られるだろうなと9割方確信していた。
もしかしたら……なんて考えは甘いと切り捨てるが如く、考える素振りすら見せずに断られたので、今こうして魔力を使いながら走っている訳だ。森から王都までの距離はそう大したものではない。歩いて1時間やそこらで到着したのだから、常人に見えない速度を出すソフィーならば数分で着く。
早く戻らないといけない。王都を襲撃する可能性が極めて高い、リュウデリアが察知した魔物。姿はまだ目視出来ていないが、気配を感じ取った。彼女はその気配を異質と捉えた。普通の気配ではない。どこか、ドロドロとしたこびり付くヘドロのような、そんな気持ち悪さと悍ましさを感じた。
何がここまでの異質な気配にさせているのかと考えた時、ソフィーには解らなかった。しかし、漸く王都の近くへやって来て、襲撃しようとしていた魔物を見た時、思わず生唾を飲んだ。移動していたのはゴーレムだった。見慣れた魔物。地中から出てきても何ら不思議ではない存在。だがそのゴーレムの容姿は、ソフィーの知るそれとは逸脱していた。
「なに……あのゴーレム。気配もそうだけど……何でこんなに身の毛もよだつ魔力をしてるの……?というかこの感じ……」
「──────■■■■■………■■■■■■……■■■■■……」
形は、まあ人に近かった。腕があり、脚があり、胴がある。頭もあるのだから形は人に近いと言って良いだろう。ただし、頭は3つあって3方向を向いており、腕は2本なのだが背中の部分から膜のない翼のような、骨格を表すようなものが2つ伸びている。脚も4本あり、全て使って移動している。全高10メートルはあるだろうか。体は全て不揃いの岩で構成されている。
ゴーレムとは、土塊や岩などの無機物に魔力が宿り、少しの自意識を獲得した魔物の事である。本体は『核』と呼ばれる半透明の小さな球体が体の何処かに存在し、それを破壊することによってゴーレムは機能を停止する。核を破壊されない限り、周りにある土塊を吸収して欠損した部位を修復する。なので形はどんなものも作れるのだが、こんな姿をしたゴーレムは初めて見た。
そして、極め付けは体から出ている黒い瘴気のようなものだった。体を構成している岩には亀裂が入っていて、そこから黒い靄のような瘴気を出している。動く度に漏れるそれは、まるで蒸気を動力とした機械のようだ。そしてその瘴気からは嫌なものを感じる。触れるどころか近づきたくもないと思わせる何かだった。
ゴーレムの元まで来たソフィーは速度を落として岩の魔物を観察する。核と呼ばれる弱点が体の何処かに存在するので、それを破壊すれば簡単に倒せる。見つける方法としては、魔力が最も集中している箇所だ。体が硬くて刃が通らない所為で四苦八苦する冒険者とは違い、彼女の魔剣の切れ味なら穿つことは容易だ。早々に決着をつけてやろうと思い探るが、魔力の集中箇所は点々と存在していた。その数大凡200箇所。どれが核か判別できなかった。
なんて面倒な構造をしているんだと、汚く舌打ちするのを堪えて魔剣に手を伸ばす。柄を握り直して駆け出そうとした時、流石に異質な気配に気がついた王都の冒険者達が門から出てきた。皆が武装しており、戦闘意欲に溢れている。が、しかし。ゴーレムの姿を見た途端に驚きの表情を浮かべ、手に握る武器を強く握った。明らかに彼等では勝てない相手だ。
推測でしかないが、SからSSの力を持っているだろう実に強力な魔物、異質なゴーレム。戦ってはダメだと叫ぶ前に、冒険者達は近寄ることを避けた遠距離攻撃を魔法で行った。
「視界を奪うっ!──────『
「──────『
「行けっ!『
「──────『
「──────『
「ぶん殴れっ!『
「お前らの魔法を強化するぜ!『
ゴーレムの周囲に霧状の靄が発生して冒険者達の姿を見えなくさせる。そこへ叩き込まれるのは数々の属性を持った魔法。影が伸びてできた手が脚を掴んで動きを封じ、着弾と同時に爆発する矢を放ち、体の岩を削ると電撃と馬の形をした雷が落ちる。1度の攻撃で蹌踉めいたところを、緑の蔓で構成されたゴーレムと同程度の大きさをした人形が殴った。
そして、それらの魔法を強化する珍しい付与魔法を使える魔導士が援護した。威力は跳ね上がり、ゴーレムの体を削る。そこまで硬い訳ではないことにホッとしながら、有効打ではないか?と拳を握り込む。所詮は岩が集まって形を作っただけの魔物。硬い鱗などを持っている訳ではない。削れた部分を他の岩で修復してしまうのがネックだが、それ以外は鈍足であり、距離を取って戦えば危険は少ない。
異質な気配から、自分達程度のランクの冒険者が戦って勝てるものとは思っていない。これはあくまで援護射撃だ。メインはソフィーに任せるための。大きな体を出来うる限り削り、核を叩きやすいようにする。近づいて足を引っ張らないように、常に一定の距離を取る。それらは王都から出て来る前に皆で打ち合わせて決めたことだ。
魔法が効いたから。それだけで喜びを露わにする冒険者達。ソフィーならそれだけで喜びはしない。肝心の核は200箇所以上あることは変わらず、魔法で削った部分はその内修復されてしまうからだ。地道に戦うなら、態と修復させて魔力を使わせ、魔力切れによる討伐を行うが、このゴーレムに対しては時間を掛けるのは悪手では?と訝しんだ。
その懐疑的な感情を後押しするように、ゴーレムの異質な気配が跳ね上がった。岩に罅が入り、その隙間から漏れ出ている黒い靄のような瘴気。それが突然勢い良く噴出されたのだ。漏れていただけに見えた状態から噴き出すように変わる。何をしようとしているのかと思えば、ゴーレムは背中の部分から伸びている翼の骨格のみを表すような部位。その先端を地面に突き入れた。瞬間、周囲数百メートルの地面が大きく割れた。
「なんッだ──────ッ!?」
「ゴーレムの一撃でこんな……ッ!!」
「ありえねーだろっ!?」
「つか、なんだあの腕はっ!?」
大きく亀裂を入れられた大地。割れ目に落ちないように踏ん張る冒険者達は、地面が砕けて出てきた幾つもの岩がゴーレムの方へ転がって集まっていくところを目撃した。何をするつもりなのかと思えば、右腕に集中していき、無骨ながら巨大な岩の右腕を形成した。手を握り締めて持ち上げる。狙うは当然踏ん張っていて動けない冒険者達。
圧倒的重量の押し潰しで全滅させようとしてくるゴーレムに目を剥いてすぐさま回避行動を取ろうとするが、足元は地割れで砕けていて満足に走ることすらできない。そうこうしていれば、振り下ろされた巨大な岩の腕は到達しようとしていた。純粋な死。呆気なく訪れる死の気配に、絶体絶命の危機だった。
しかし、冒険者達は死ななかった。爆風と間違う風が吹いて体が浮き上がり、その場から吹き飛ばされていったのだ。各々が転がりながら着地する。今のは何だったのかと見渡せば、振り下ろされて地面を大きく陥没させたゴーレムの巨大な腕の向こうに、剣を振り抜いた姿勢のソフィーが居た。彼女が剣を振って剣圧による強い風を生み出し、下敷きにされそうになっていた冒険者達を吹き飛ばしたのだ。
彼女の咄嗟の行動が無ければ、彼等は既にゴーレムの腕に潰されて全滅していた。疑う余地も無く殺されていた。離れて攻撃すれば良いと思っての行動だったのに、ソフィーの為に援護射撃しようと決めたのに、この体たらくはなんだと悔しげに口元を歪めた。悔しさで情け無い気持ちの彼等だが、その助けになりたいという気持ちは確かにソフィーに届いている。
「ありがとうみんな!けど大丈夫だよ。ボクを誰だと思ってるのさ?これでも『英雄』なんだからドンと任せてよ!心配しなくても──────王都には辿り着かせないよ」
「■■■■■……■■■■■……■■■■■■ッ!!」
「君達は距離を取って待機ッ!これSSSランクからの命令ねッ!!」
1人で戦うつもりのソフィーは、ここぞとばかりに命令する。ランクが高いほど、戦地での命令権は強くなる。これまでに得た経験に基づく言葉だからだ。今回は援護射撃をしても無駄な相手であり、直接叩けば大怪我では済まない推定SSランクの魔物。
現状王都の冒険者ギルドにSランク冒険者は在籍していない。相手して勝てる見込みがあるのはソフィーだけなのだ。仲間達を犬死になんてさせない為に単身で突っ込んでいった彼女は、横薙ぎに振られる巨大な岩腕を跳躍で回避した。速度と手数が売りのソフィーには遅い攻撃。避けるのは造作もなかった。
空中へ避けたソフィーに、ゴーレムは体を構成している岩を使って撃ち落とそうとした。飛ばされてくる岩を空中で回避はできない。そう考えるのが普通だろう。事実、普通の冒険者ならば明らかな隙となり簡単に撃ち落とされてしまう。なので空中へ逃げないのが鉄則だ。しかしソフィーにそういったものは関係無い。
最初に彼女の元へ到達した岩。体を捻ることで空中にも拘わらず絶妙な回避を見せ、体勢を戻しながら足を付ける。そして岩を足場にして跳躍し、他の岩へと跳んでいく。跳躍したら着地し、別の岩へ跳躍。それを何度も高速で繰り返し、ゴーレムの方へと進んで行った。
ゴーレムの傍まで接近したソフィーは、体を縦に回転させて勢いをつけ、手に持つ魔剣を振り下ろした。巨大な岩腕を肩から両断する。剣圧によって飛ぶ斬撃が発生し、肩を両断した斬撃は大地にも大きく爪跡を残した。制御を離れた岩腕が崩れ落ちて単なる岩へと変わる。
猫の獣人らしく、音も無く地面へ綺麗な着地をした瞬間、急加速してもう一度接近してゴーレムの脚1本を膝であろう関節部分から斬り落とした。4本ある内の1本を斬り落とされても、まだ3本あるので転倒はしない。しかし多少なりとも体勢は崩れる。踏ん張るように足を踏み出して体が大きく揺れた瞬間を狙い、ソフィーは二振りの双剣を揃えて正面に向け、鋒に膨大な魔力を集束させた。
「──────『
「■■■■……■■■■■■■─────────」
番われた双剣より放たれるのは、膨大な魔力で作られた光線だった。全高10メートルを超えるゴーレムの頭を狙って上に向けて放たれた光線は雲をも穿った。天高く伸びる一条の光。驚異的な一撃を見舞われたゴーレムは防御も間に合わず正面から受けた。光線に呑み込まれ、体の岩が消し飛んでいく。十数秒間照射された魔力の光線が止まった時、ゴーレムの上半身は文字通り消し飛ばされていた。
高ランクの魔物の筈が、ソフィーにかかればこの通りだ。勝敗など一瞬で決まってしまった。流石はSSSランク冒険者。王都の守護神。西の大陸の『英雄』。見ていることしかできなかった冒険者達は、彼女が放った一撃に呆けて放心していたが、勝ったのだと解ると拍手喝采した。
口々に彼女のことを褒め讃える。自分達だけではどうなっていたか分からない。来てくれて助かった。ありがとうと、お礼の言葉などを贈りながら。それに応えるように振り返り、魔剣を納めてから和やかに手を振った。このくらいはどうってことない。やれることをやっただけだからそんなに褒めなくて良いと、少し気恥ずかしそうにするソフィー。
しかしそんなソフィーの目が、次の瞬間には鋭くなった。腰に納めた魔剣に手を掛けて振り向き様に抜剣して振り抜いた。鋒に上半身を吹き飛ばされて残された岩の脚が叩き付けられる。魔力で強化した魔剣ならば岩を斬るなど造作もない……筈だった。ぶつかり合った鋒から火花を散らし、独りでに動く岩の脚に押しやられる。
重すぎた攻撃に耐えきれないと判断したソフィーは、受け流す要領で跳び上がりながら体を回転させて蹴りの威力を殺して着地した。そんな彼女へ次に向けられたのは、おどろおどろしい黒い靄のような瘴気を固めて放っただけの遠距離攻撃だった。
それに対して魔剣を突きつける。異質なものだとしても、核から供給される魔力を動力としているゴーレムから漏れているものだ。同じ魔力だと思ったので、魔剣の能力である魔力吸収を使って無効化しようとした。ソフィーは失念していた。魔力の光線で、ゴーレムの核は上半身ごと消し飛ばしている。今ゴーレムの下半身が動いているのは魔力ではない。核が無い以上魔力は霧散して消えるし、ゴーレムはただの岩に戻るのだ。つまり、魔剣の力は働かない。
「──────ッ!?げふ……っ!?」
「モロに入りやがったっ!」
「大丈夫なのかよ今の!?」
「知らねーよっ!」
「俺らなら挽肉になるくれぇの攻撃だろあれ……っ!」
冒険者達は見ているしかなかった。上半身を無くしても未だ動くゴーレムの下半身より飛ばされた黒い塊が、体の小さいソフィーの事を吹き飛ばす瞬間を。子供が道端の小石を蹴っ飛ばした時のよう軽さで、実に軽々しく彼女は宙を舞った。構えた双剣の一振りを手から溢れ落とし同じく宙を舞う。
20数メートルは飛ばされただろうか。背中から着地する羽目になったソフィーは地面の上を転がる。ゴーレムが割った事でできた地割れの割れ目に落ちなかったのは不幸中の幸いだろうか。宙を舞っていた双剣の一振りはくるりと回転しながら落下し、彼女の傍の地面に突き刺さった。
下半身しか残っていないゴーレムの断面部分から、黒い靄の瘴気次々と溢れ出てくる。そしてそれらが近くにある岩に向かって飛び付いた。まるで意思のある触手のようで、岩にくっ付くと引き寄せていく。下半身の断面に岩を引き寄せて形を作り、胴、腕、頭、背中の翼の骨格のような部位を形成する。いつの間にか何もかもが元通りになってしまった。
ゴーレムは魔力の宿る核を破壊すれば活動を強制的に止められる。点ではなく面の攻撃だった、ソフィーの魔力による光線は偶然200以上ある偽物の核の中に隠れる本物の核を跡形も無く消し飛ばした。それは確かだ。しかしゴーレムは未だ健在。なんなら、核すらも戻って魔力を取り戻している。異質を超えて不気味な魔物。
埒外の修復を行ったゴーレムと、そんなゴーレムの一撃を受けて動かないソフィーに、見ていただけの冒険者達は背筋に冷たいものを感じた。あの魔物は……一体何だ。あんなゴーレムは見たことも聞いたことも無い。そんな言葉が言外に聞こえてくる恐怖抱く表情をしていた。
「■■■……■■■■■……■■■■■■ッ!!!!」
「コイツは……やべぇだろぉ……っ」
「え……『英雄』が一撃とか……聞いてねーよ……っ!」
「どうすんだよこれ……どうすんだよこれェっ!!」
「王都を守って死ぬか……王都と一緒に死ぬか……か?」
想定していなかった強さを持ちながら、どう倒せばいいのか解らなくなる修復力をも持つゴーレムを前に、冒険者達が怖じ気づくように震えながら武器を構え、魔法陣を構築した。顔には恐怖を滲ませて。震える脚を自覚しながら、後ろに下がろうとするのだけは堪える。それをやってしまえば背中を向けて我武者羅に逃げ出してしまいそうだから。
この場に居ないリュウデリアは、このゴーレムのことをSからSSくらいだと言った。しかしそれが問題だった。彼は冒険者のランクについて良く把握していない。何故か?彼の前にはCもAもSSもそう大して変わらないからだ。『英雄』……SSSとなって人間の中でも出来る奴の方という認識に変わる。つまるところ、ランク付けは人間のそれと基準が違うのだ。
冒険者達の前に現れ、王都を襲撃しようとしている異質なゴーレム。憎しみ消えぬ岩の怪物。正当なランクは──────
──────────────────
岩のゴーレム
憎しみ消えぬ岩の怪物。同胞のゴーレムが数多と冒険者に駆逐されているところを見てきた。見ていることしかできなかった。核に内包する魔力が特別豊富なだけの、ただのゴーレム
頭は3つで3方向を向くようついている。腕は2本。背中からは膜のない翼のような骨格を表す部位が2つ伸びている。脚は4本。全高約10メートル。周囲の岩を操ることができ、修復に使うこともできる。メインの核は1つだが、全く同じ核のような……魔力が集中している箇所が200箇所以上ある。
体を構成する岩には罅が入り、隙間から黒い靄状の瘴気が溢れ出ている。核を破壊しても、この瘴気が体と核を修復する。
正当なランクはSSS。
ソフィー
黒い靄状の瘴気が魔力を基として発生しているものと思い、魔剣の能力で吸収しようと試みたものの、考えとは違う力だったので吸収できず正面から食らってしまった。
リュウデリアの言葉を鵜呑みにしたわけではないが、吹き飛ばされる瞬間、このゴーレムはSSランクでは収まらないと確信した。それ以上の力を確実に持っていることを悟った。
リュウデリア
SからSSくらいなんじゃないの?知らんけど。って感じの軽い気持ちでゴーレムにランク付けしただけ。人間が思う
オリヴィア
歩きながらリュウデリアと手を繋ぎながら腕を組み、楽しそうにお喋りに興じて幸せを噛み締めている。放って置いたらリュウデリアといつまでも延々とイチャイチャしてる女神。
気配の感知領域内にゴーレムを捕捉している。他の魔物よりも強いことは解るが、リュウデリアと同じくどのくらい強いのか解っていない。
実はリュウデリアがゴーレムのことをSからSSと評した時、どのくらい強いのか解らず、ソフィーの隣で首を傾げていた。
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