第43話 私もレオを洗ってあげたいの
お昼ご飯のせいかしら?
お寿司よりもパンケーキやチョコレートケーキをニールと一緒に食べたのが悪かったのよね。
レオもお寿司を結構、いただいたみたい。
積まれたお皿の高さはかなりの物でしたから、相当数がお腹に収まっているはずなのですけど、元気ですわね。
アンはお好み焼きを全種類コンプリートなんて無茶なことをしたので『もう動けませんよぉ』と大きなお腹を抱えています。
まともにお仕事もこなせないほどに動くのが辛そうですわ。
そんなに詰め込んでもスタイルを維持しているのですから、不思議ですけど。
皆、満腹状態でしたから、元気なのはレオだけ。
夕食はいつものようにきちんとしたディナーではなく、軽食に近いもので済ませまることになりました。
サンドイッチやグラタンなら、喉を通るだとうと全会一致で軽食になったのです。
そして、レオとお風呂ですわ。
『どうせ汚れるのですから、もうお風呂でしちゃいましょう』となったのは自分の軽率な発言な気がしてならないのですけど、大丈夫かしら?
でも、アルフィンの城に戻れるのも明日まで。
船の旅ともなれば、安易に転移の魔法を使えないでしょう。
アルフィンに帰還するのはいいとしても常に移動している船に戻るのは無理ですわ。
お風呂が常備されているといいのですけど。
「何か、考えてた? 眉間に皺が寄ってたよ」
「え? ええ。このお風呂で羽を伸ばせるのも明日までと思いましたの。船の旅では使えなくなりそうですもの。……って、レオ!? ふぁ、ちょっと……いつの間に!?」
いつの間にか、背後に回り込まれていて、バスタオルを剥ぎ取られました。
後ろから、拘束するように抱き締められているので動こうにも動けませんわ。
真面目な話をしてましたし、気遣ってくれているのかと思ったら、これですもの。
隣でおとなしく、のんびりと浸かっているだけと思い込んでいたのがいけなかったのかしら?
彼の右手は私を動けないように押さえているだけではなく、器用に胸を弄ってきます。
マッサージにしては執拗で感触を楽しみつつ、息遣いに合わせてリズムを刻んで揉みしだいてくるのです。
たまに先端を捏ねられて、『きゃぅ』って、変な声を出してしまって。
こんなの一体、どこで勉強しましたの!?
首筋にも何度も口付けを落とされて、まるで証のように痕を付けようとしているのかしら?
強く吸われるだけではなく、齧られましたわ。
歯形が残るほど強くはないのですけど、痛いのになぜか、嬉しくって。
でも、この痕が人目に触れるのは恥ずかしいかも…。
隠さないと外を歩けないのではなくって?
「リーナは『ほぐす』って、言ってたよね?」
「言いましたけど……それはその。本に載っていただけで……だからぁ、ダメだってばぁ」
胸のマッサージに翻弄されて、ろくな抵抗も出来なくなっているのをいいことに彼の左手が大事なところへと伸びてきたのです。
それでもいきなり、中に指を入れたりなんて無体なことはしません。
昨日、痛がっていたから、気遣ってくれたのでしょう。
でも、お尻にレオの熱いモノがずっと当たっているのです。
むしろ、そちらの方が気になって仕方ありません。
お湯があってもレオのモノの微妙な変化はなぜか、分かってしまって。
『あっ。出ちゃいましたのね』と分かるのです。
ただ、すぐに硬さと熱さが戻ってきて、自己主張するように当たってくるのです。
それに気を取られているとまるで焦らすかのように指の腹で秘裂をなぞってから、入口を優しく撫でてきます。
なるべく声を出さないように我慢していましたけど、堪えきれなくて、つい甘い声を出してしまうとそれに気を良くしたのでしょう。
指を徐々に中へと侵入させて、どこが弱いのかを知っているみたいにそこばかりを弄んでくるのです。
「やぁんっ。あんっ。そこはダメですってばぁ。ダメぇ」
「じゃあ、こっちは?」
「それ、いいの。あんっ」
秘所を散々、嬲られながら、胸の蕾を激しく摘ままれた瞬間、目前で火花が散るような奇妙な感覚を感じ、意識が軽く飛んでしまったのです。
どうやら、レオの指だけで達してしまったようで。
耳元で『リーナのここが指を離してくれないんだ』と囁かれたら、余計に感じてしまって、そこからの記憶があやふやですわ。
結局、三十分近く、そんなことをされ続けましたわ……。
体力が無いですから、もう抗う気力も体力も無くなって、ぐったりなのです。
それさえもレオの思惑通りなのよね。
身体をきれいにするという大義名分を与えてしまったのですから。
洗い場でもレオに後ろから、抱っこされるように抱き抱えられたままで泡だらけにされて、体中を弄ばれています。
どうすればいいのかしら?
「私もレオを洗ってあげたいの」
少なくとも体の自由は得られるはずですわ。
でも、これも最善の策ではなくって。
そう聞いたレオったら、凄く爽やかな笑顔で言うのです。
「リーナの身体で洗うんだよね?」
「は、はい……」
「ねえ、リーナ。胸がちょっと大きくなったんじゃない?」
「本当ですの? 自分では分からないのですけど」
自由に動けてもレオペースなのに変わりはなくて。
むしろ身体を密着させなくてはいけないから、難易度高すぎですわ。
「ほら、こんなになってるよ?」
「レ、レオ!? もう無理ですってばぁ」
彼の背中に胸を押し付けて、洗っていることになっているのか、疑問なのです。
ですが、レオはご機嫌なようで『前もやってくれないかな』と笑顔で請われたら、やらざるを得ません。
向かい合ったら、レオの手がおとなしくしているはずもなく、気付いたら、天井が見えてましたの。
ええ。洗い場でも押し倒されましたわ。
だから『今日はもうマッサージはやめて!』という心の声が届くはずもなく、疲れ果てた私は寝室のベッドに横抱きで連れて行かれる運命ですわね。
もう様式美ということでいっそ、諦めた方がいいのかしら?
それでも夜はまだ、無理をさせないって、気遣ってくれるのです。
ぴったりと抱き締め合ったまま、互いの鼓動と体温を感じて、共にに夢の世界へと旅立つのでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます