祖である私は子供達を愛したい 後編
私の孫に当たる兄の方の嵐くんの顔を見る。
「嵐くんは銀色、、、白銀色かな?強くて鋭いけれど優しく守る様な感じがする綺麗で強い意識を持ってる目だね。私達の一族では珍しい目の色だね」
「、、、白系統の色は珍しいと言われたけどやっぱり祖から見ても変なのか?」
「ん?、、、まぁ、珍しいけれどもっと珍しい真っ白な目の色を持っていた人を一人知っているから変とは思わないよ?」
「真っ白?」
私の一族は植物も司る力を持っているから冬を連想する白系統の色の目の子が生まれるのは珍しいのだ。
(変?誰かに言われたのかな?けど私達が司ってる力って植物だけじゃないから白系統の目の色を持ってても別に変じゃないと思うんだけど?)
「うん、その人は植物の力より宝石の力の方が強かったみたいだから嵐くんもそうなのかもね?」
「あ、、、宝石の、、力、、」
「うん、嵐くんは見た目も他の子達より容姿も雰囲気も華やかだからやっぱり宝石の力の方が強いんだと思うよ」
そう言ってから先ほどの2人にしたように嵐くんの頭を優しく撫でた。
そして3人の顔を見終わってから今度は輪くんの顔をよく見る為に両手で優しく輪くんの顔に触りながらよく顔を見る。
(うん、やっぱり私より少し小さいみたい)
「ああ、輪くんは赤い目、いや、赤より濃い紅の紅色なんだね」
「、、、血の色みたいで気味が、、、いやじゃないのか?」
「何故?植物に必要な太陽の赤と同じ系統の色だろう?それに、、、とても懐かしい」
私は輪くんの目の色を見てある人を思い出した。
(とても強くて優しくて安心出来る色だ)
「輪くんの目の色は私の一番上のにいさ、、、兄と全く同じ色なんだよ」
「祖の一番上の兄と、、、同じ?」
「うん、輪くんはその兄と同じ様に太陽を必要とする植物とはとても相性が良い上にとても好かれるだろうね」
そう言い終わると輪くんも3人と同じ様に頭を優しく撫でた。
(しかし、やっぱり4人とも顔が良い!美形ばっかりだな。まぁ、私の一族は美形しか生まれないんだけどね。
目の色が似てるから兄様達のことも思い出したし、、、この子達は兄様達とは違うよね?兄様達みたいにはならないよね?
兄様達はとても優しくてかっこよかったんだけど少し、、、いや、とても過保護だったからな)
私は大人しく私に顔を見せてくれた子供達を思い嬉しくなり声は出してないが笑ってしまった。
それにしても、、、子供達の顔を見てから可愛い、愛しい、愛したいって感情が強くなった気がする。これは私がこの子達の祖だからなのかな?
まぁ、そんなのどうでもいいや!私がこの子達を愛したいって思ったのは本当だし!それにこの子達は私に会って嬉し泣きするくらいは慕われてるってことだもんね!
これからはこの子達を可愛いがりながら愛していけば良いよね!)
子供達に直接会った瞬間に母性?祖性?が爆発した私は子供達を愛していくことを勝手に決定した。
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