第4話安定期

 私の鉄工所を法人にした平成26年に人手不足も有って、酒田の仕事もあまり長くは続かないとの事から、千葉に呼んで仕事のお手伝いをしながら、目の届く範囲でお手伝いしてもらった方が良いだろうと思い、アパートが見つかるまでの間、宿泊できるスーパー銭湯に何日か泊めて、私が毎日送り迎えをやったものである。


 アパートが決まってからは、バイクを買ってそれで通わせたが、毎日真面目にやっていたので、そろそろ姉の酒田に返す時期が来るだろうと思っていたものである。

 いくらバイクとはいっても、遠い時には1時間も片道かかるし、道は暗い季節も有ったので、結構大変だったろうとは思っているが、まだまだ薬は続けていたので、医師にもう薬は処方しなくても結構でしょうと言われるのも、そう遠いことでは無いと思って居たのは私の無知でも有ったようだ。

 最近新たに調べた情報によると、本人も理解の上で薬の処方とリハビリとうまく付き合って行くことで有るらしいし、完治することは稀であるらしい。

 これが統合失調症の厄介な所だ。

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