くるくる回るは思い出のメリーゴーランド2

晴れた空。

くるくる回るはメリーゴーランド。

可愛くてポップな曲に合わせて踊る着ぐるみたち。

ここは夢の国。

楽しい

楽しい

遊園地


今日は日曜日。

ゆうき達一年生は学園行事の遠足で遊園地に来ていた。

仲良い人達でグループを組んで夜まで遊園地で楽しむのだ。

「わぁ、すっごーい!」

子音がキラキラと瞳を輝かせる。

「だろ、めちゃくちゃ楽しいんだぜ」

良いだろうと自慢げに言う標の姿に思わず之彦がクスクスと笑う。

「確かに。標くん可愛いもの好きだもんね」

「ばっ、そんな事ねぇよ!」

図星を疲れたのか思わず顔を赤くして否定する標。

そんなことないと口では言ってはいるが、先程一番ノリノリで可愛いリボンの耳の着いたカチューシャを付けていた事をゆうきは知っていた。

何も言うまい。そう思いつつ首を横に振る。

「ひとまず何に乗りますか?僕はジェットコースターが良いです」

「わ、楽しそう!子音賛成!」

子音が両手をば、と勢いよく上へと挙げる。

「俺は構わないよ。之彦は……?」

そう言いつつみんなで之彦の方を見みつめる。

顔色が悪い之彦。

キラキラとした皆の瞳に思わず後退る。

しかし、みんなの視線に負けたのか渋々首を縦に振った。

「「「やったぁ!/やりぃ!/楽しみです!」」」

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