一生を一生いられなくても、僕は君のknightだから
涼
第1話 再会
「ねぇ、ママ、この子、なんでこんななの?」
「あら、そう言えばそうね。なんか気持ち悪いから、公園にでも置いてきて」
「はーい」
(う……ここはどこだ?)
目の前は真っ白だった。
目が覚めたら、新聞紙を敷かれた、段ボールの中にいた。
何だかとても寒い。何だかとても力が出ない。
(あー…ダメだ。眠くなってきた…)
目を閉じた時、そっと温もりに包まれた。
「大丈夫?」
(誰だ?)
「かわいそうに」
(え…)
誰かも、意味も分からなかったけれど、とても安心した。
何だか、その温もりが懐かしくて…。
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