第104話佐々木香織と品川のホテルのプール、その後レストランで食事中に

翼と佐々木香織は、プール内を一緒に泳ぎ、佐々木香織の希望通りに手をつないで歩く、などをして、約2時間過ごした。


佐々木香織は、うれしくて仕方がない、といった顔。

「ねえ、翼君、お腹減った」

翼は冷静。

「着替えて、それから決めよう」

佐々木香織

「カロリー消化したから大丈夫」

翼は微笑む。

「そんなに気にしなくてもいいのに」

佐々木香織は赤い顔。

「女の子は気にするものなの」


そんな会話の後、お互いに着替えて、相談。

すぐにまとまり、ホテルのレストランに入る。


佐々木香織

「何か、すごくリッチな気分」

「ランチコースなので、少し軽いよ」

佐々木香織

「外人さんも多いな、きれいな人もいる」

「あまり気にしない」

「実家の店もそんな感じ、目が慣れている」

佐々木香織

「明日は入学式?私もそうだけど」

「うん、武道館で」

佐々木香織

「コンサートでは行ったことある」

「コンサートか・・・たまにはいいかな」

「仕事を始めると、なかなか行けないかな」

佐々木香織

「そうだよね、接客業だから」

「それも神経を使うよね」

翼は真面目な顔。

「何か事件があれば、遊んでもいられない」

「それがないようには、人事体制とか、セキュリティを組んではあるけれど」

「そういう企業管理も勉強する、経営もね、そうしないと自分たちもお客様も困るから」

そこまで言って、翼は顔を赤らめる。

「ごめんね、楽しい食事を、こんな話で」

佐々木香織は、笑顔で首を横に振る。

「私ね、そういう真面目な翼君が好きなの」

「チャラチャラした、お気軽男子なんて、大嫌い」


そんな食事をしていると、ホテルの支配人とシェフが、挨拶に来た。

支配人

「これは翼君、前もって言ってもらえれば」

「プールの受付から情報が入って」

「でも、大きくなったね、立派になった」

シェフ

「もう一品作ります、何かアドバイスを」


翼は赤面。

「いえ、こちらこそ、ご挨拶もせず」

「シェフの味が懐かしくて、フラリと入りました」

「しっかりとした調理で、安心して楽しめます」


支配人はニコニコ。

「可愛い彼女をお連れして?」

翼は香織を紹介。

「幼なじみの香織さん、小さな頃、同じ小学校に」

香織も、顔を赤らめて頭を下げる。

支配人は、ますます笑顔。

「もし時間があれば、支配人室でお話しましょう」

「お待ちしております」


翼は佐々木香織に目配せ、支配人に、そのまま了承の意を伝えている。

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