プレミス BL【東京ラプソディ(完結)】編
フィルムアート社様の自主企画参加編。完結済のBL【東京ラプソディ(https://kakuyomu.jp/works/4852201425154878801)】のプレミスです。
■ 主人公は誰?
昭和初期。十九歳。いかがわしいカフェーのピアノ弾き。
■ 主人公は平凡か、非凡か?
お坊ちゃま育ちの平凡な少年。
■ 冒頭で主人公はどんなシチュエーションにいるか?
昭和七年。豪商だった生家が没落。家族は離散。財産は借金のカタとして奪われた。そんな中、カフェーのピアノ弾きとして生計を立てていた
■ 冒頭での主人公の状態は?
経済的に困窮し、病床の母親を医者に診せる金もなく、食うや食わずの生活苦にあえいでいた。
■ 主人公または敵対勢力によって、それはどう変わっていくか?
律が九歳の頃、律が原因となり、伊崎家を離れた水嶋聖吾と十年振りに再会。彼は二十代の若さで水嶋財閥と謳われるほどの成功者となり、律の元へ戻って来た。 水嶋聖吾は、かつての主家への忠誠心、恩返しとして律や律の母親を引き取りたいと申し出る。
しかし律は母子共々、水嶋聖吾にぬくぬくと養ってもらう理由はないとして、彼の下男として働かせてもらえるのなら申し出を承諾すると突っぱねる。
■ 主人公が置かれたシチュエーションは平凡か、奇抜か?
恋愛ものとしては、ありがちなシチュエーション。
■ 主人公の目的は?
物心ついた頃から憧れの存在だった聖吾に尽くしたい。役に立ちたい。その反面、同性への恋心をやましく感じ、ひた隠しにする。
■ メインの敵対者は誰? 人物でなければ何と敵対する?
水嶋聖吾
■ 「普通の世界」にいる主人公が葛藤や対立を体験し始めるのは、どんな災難が起きるからか?
聖吾付きの下男として、律を豪邸に引き取ったはずの水嶋聖吾が下男らしい仕事を一切与えず、贅沢三昧の生活を送らせる。まるで律が主人であり、聖吾が下男であるかのように甲斐甲斐しく律に仕える。
その一方で、面倒をみてもらうからには相応に働きたいという律の意思には応じない。
■ その災難に対する主人公のリアクションは、どんな葛藤と対立を生むか?
病床の母は聖吾の熱海の別荘で療養中。そんな母を手元に引き取り、再びあの極貧暮らしに戻る勇気が持てずにいる。しかし、聖吾と生活を共にする限り、あらゆる意思を踏みにじられ、聖吾の生き人形にされるしかない。
■ その葛藤と対立はすんなり解決せず、ストーリー全体を通して続く。その理由は?
自立を阻む聖吾から、律がいかに脱却するかを描くため。
■ このアイデアに説得力はあるか?
溺愛されることは、必ずしも善ではない。特に恋愛においては上下関係のパワーバランスを生じさせると思っている。ただ、溺愛されて何がそんなに不満なのかと、律の言動を疑問に感じる読者への説得力が本作にあるかどうかは、やや不安。
■ このアイデアに独自性はあるか?
それほどあるとは思えない。
■ 他の類似したストーリーとの違いは?
昭和レトロな情景描写、太平洋戦争勃発直前の緊迫感など、ふたりの恋愛の背景となる地の文章にこだわった。
■ どうすれば独自性を高められるか?
カクヨムではR15指定があるため、性愛面の描写を細密に書けなかった。R18指定で聖吾の狂気じみたエロイスティックを表現し、独自性を高めたい。R15指定では、自分でもお上品すぎると思っている。
■ ストーリーの焦点は?
律の自立。それは聖吾の自立にも通じる点。
■ ジャンルは?
BL
■ 読者層は?
二十代から五十代ぐらい。昭和レトロに浪漫を感じてもらえる世代。
■ 質問への答えを見ながら、プレミスとしてひとつの文にまとめて下さい。
あなたのストーリーのプレミス(ひとつかふたつの文で表して下さい)。
「彼は私の主人であり、下男でもある」
カクヨムのキャッチコピーのまんまです。以上です。
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