第20話 陛下とティータイム


 今日の午後は陛下とお茶をご一緒することになっていたので、私はルカとともに部屋で迎えを待っていた。

 正装などはせず楽な格好で、とのことだったので、聖女の衣装をまといながらも髪形やアクセサリーは控えめにした。

 ノックの音が聞こえ、ルカが扉を少し開けて応対する。


「聖女様、近衛騎士様がいらっしゃいました」


「わかったわ」


 扉の外には、見覚えのある黒髪の騎士が立っていた。

 私を見て一礼するその人は、レオを見つけた地下牢に一緒に下りた人。

 名前は……たしかジークだったかしら。

 こんなところで地下牢の時はありがとうなんて言うわけにもいかないから、何も言わず彼の後ろを歩きはじめる。私の後ろにはルカ。


 角を曲がると、そこにセティがいて驚いた。

 午後からはセティが部屋の前の警護をしていたのね。彼が警護についているのを見たことがないから驚いたわ。

 部屋に四度も侵入した人が警護というのも滑稽な話だけど。

 そんな思いで彼を見ていると、彼がうすく笑った。

 どこか意地悪そうな、でも楽しそうな、そんな笑み。

 そして彼が先に目をそらす。

 なんにしろ、元気そうでよかった。日に日に輝くような美形になっていくわ。

 神殿の侍女が白銀の騎士様ってステキと言っていたのを聞いたけれど、セティのことかしら。

 もやしの騎士から脱却できてよかった。


 神殿の外に出て城へと続く広い道に出たところで、前を歩いていた近衛騎士が体ごと振り返って足を止め、「発言をお許しいただけますでしょうか」と声をかけてくる。

 地下牢の話かしら?

 ルカは気を使ってくれたようで、少し私たちから離れた。


「ええ、どうぞ」


「あらためまして、私は近衛騎士のジーク・フランダールと申します」


 彼は丁寧に一礼する。 


「地下牢ではありがとうございました、フランダール卿」


「皆を救ったのは聖女様ですので、私は何も。別件ではありますが、私のほうこそお礼を申し上げたく。そのため無礼を承知で声をかけさせていただきました」


 近衛騎士とは陛下のもとに行く時くらいしか接点はないけれど、たしかに案内役の騎士が聖女に話しかけてくるというは珍しいのかもしれない。


「お礼、ですか? 心当たりはありませんが」


「私は神聖騎士団にアランという幼馴染がおります。その者は討伐隊に参加しておりましたが、瀕死の重傷を負いました」


 アラン……聞いたことがあるようなないような。でも誰かはわかった。

 病院に運び込まれた重傷者で神聖騎士団といえば、最初に治療した人ね。

 火傷や裂傷がひどくて、生きているのが不思議なほどだったわ。


「私の数少ない心許せる友人です。愛する女性と結婚し、まだ歩けもしない幼い子がおりました。命が助かったのは……」


「さすらいの治療師様が治療されたと噂で聞きましたわ」


 フランダール卿が一瞬ぽかんとし、うつむいて微笑する。


「その騎士様は回復されたのですね」


「ええ。もう一度愛しい妻と子を抱きしめられると涙を流しておりました」


「それはよかった……」


 本当に。

 騎士という職業とはいえ、妻と小さな子をおいて逝くなど、どれほど無念か。


「ですから、どうしてもお礼を申し上げたかったのです。……さすらいの治療師様に」


「そうですか。きっとそのお気持ちは、さすらいの治療師様にも届いていることでしょう」


「そう願います」


 癒しの力を使うとき、私は罪悪感にかられる。

 私が誰かを癒しているその時、別の誰かは怪我で亡くなっているかもしれない。治癒の力を使えば助けられたかもしれない人が。

 混乱の元になるから大々的に力を使うわけにはいかないとわかってはいるのだけど、常に誰かを見捨てているようで苦しい。

 けれど、そんな私でも誰かの人生を救えたというなら、今はそれを素直に喜んでおこう。


「お時間をとらせてしまい申し訳ありませんでした」


「いいえ。陛下とのお約束の時間まで少し余裕がありましたし、お気になさらず」


「ありがとうございます。では陛下のもとへご案内いたします」


 フランダール卿が一礼し、再度歩き出す。

 私とルカも、それに続いた。



 今日は天気が良いので、王宮の庭園で美しい花を鑑賞しながらのティータイムとなった。

 護衛は近衛騎士が三人。

 先ほどのフランダール卿と、もう一人見たことがある若い人。たしか神官長を陛下のもとに連れて行ってもらった人だったわね。目が合うと嬉しそうに一礼をした。あと一人は知らない人だった。

 給仕は城の侍女がやっているので、ルカは少し離れたところに控えている。

 あとは侍従が二人。

 それにしても、お菓子もお茶もさすがは王宮のもの。格が違うわね。


「聖女リーリア殿、神殿での暮らしにはもう慣れたであろうか」


「はい。おかげさまで、心穏やかに過ごしております」


「それは良かった。そなたはこの国のみならず大陸の宝。健やかに過ごしてもらえるのは何よりだ」


 陛下が穏やかな笑みを浮かべる。


「何か不便なことはないかな」


「はい。ございません」


「では何か望みは?」


「一度街へ外出してみたいと考えております。近々申請を出す予定です。もちろん護衛はつけます」


「そなたは貴族の娘であろうに無欲なことだ。謁見のときは半信半疑であったが、本当に質素な生活をしていると聞き及んでいる」


「質素というほどではございません。衣食住すべてにおいて民よりも良い暮らしをしていますから」


「そなたはまこと聖女と呼ぶにふさわしい人物だ。少々行動的なのが心配ではあるが」


 行動的?

 陛下には色々と情報が洩れているのかしら。

 いったいどこまで?

 さすらいの治療師あたりまでかしら。


「責めているのではない。ただそなたの身が心配なだけだ。あまり無理はしないでほしい」


「はい。ご心配をおかけして申し訳ありません」


 そこで一度会話が途切れる。

 それにしても、陛下はどうしてこんなに心配してくださるのかしら。


「リーリア殿には幸せになってほしいと心から思っておる。そして健やかに長生きをしてほしいと」


「ありがとうございます」


「今の望みはなくとも、将来の夢などはないのかな? 聖女という自由のない立場のそなたに尋ねるのは酷かもしれないが、かなえられることがあるならかなえてやりたい」


「将来の夢、ですか」


 引退してからということかしら。

 でも、引退するまで生きていられるかどうか……。


「ではここに来る前はどんな夢を抱いていたのかな」


「特別なことは何も。穏やかな結婚をし、子供をたくさん欲しいと願っていたくらいでしょうか」


「そうか……」


 陛下が申し訳なさそうな顔をする。


「聖女は結婚できないとされていますものね。その理由はわかりませんが」


 純潔でなくても問題がないということはセティによって知った。

 それならなぜ、結婚をしてはいけないのだろう。

 結婚は女性が男性の家に入るものだから、聖女という立場では難しいのかしら。


「神殿側の取り決めゆえ、余にも理由はわからぬのだ」


「そうなのですね」

 

 それは知らなかった。

 国法でそうなっているわけではなく、神殿がそう決めていたのね。


「初代聖女は結婚して子だくさんだったと伝えられているが、いつから禁止になったのか。歴代の中で何か結婚による不都合でも起きたのやもしれぬ」


 えっ、それも初耳。


「もしやそなたは誰か好いた男でも?」


「いいえ、そういう方はいませんわ」


「そうか。恋人を作るのは咎められはせぬはずだから、好きな相手ができたのなら行動しても良いと思うぞ。そなたに愛を囁かれて落ちぬ男などいないであろう」


「陛下、そのような……」


 思わず赤くなってしまう。

 恋人だなんて、考えたこともなかった。

 そもそも作っていいものだなんて知らなかったし。


「そもそも恋人を作るという意識がありませんでした。そちらも禁止だと思っておりましたし」


「前聖女などはこう言ってはなんだが大変奔放であったし、四代前の聖女は神聖騎士団副団長と恋人同士だったとか」


「そうだったのですね」


「三代前の聖女は現神聖騎士団長と恋仲という噂があったが定かではない」


 お茶を吹き出すのをかろうじてこらえる。

 ミリアがランス卿と恋仲!?

 当然事実じゃないし、そんな噂があったことは知らなかった。

 そんなに関りはなかったはずだけど……。

 レオを引き取った時に初めてまともに話したし、それ以降たまーにほんの少し話すくらいで。

 当時からかっこよかったし、私がほんのり憧れていたのが周囲にばれてたのかしら。

 あーもう恥ずかしい。


「もちろん無理に勧めるわけではないが、神聖騎士団は見目の良い男も多いと聞く。もちろん近衛騎士でも構わぬが」


「良い方がいましたら考えたいと思います」


 うつむきがちにそう答えるけれど、赤くなっているのはきっとばれてるわね。


「これは失礼した……性急であったな。そなたは大人びているので、つい十六歳の少女であるということを忘れてしまう」


 どう答えていいかわからず、曖昧に微笑して誤魔化す。

 

「ところで陛下。先ほど望みはないかとの仰せでしたが、お言葉に甘えて申し上げてもよろしいでしょうか」


「うむ、何かな」


「王宮の図書館の入館許可証を発行していただくことは可能でしょうか」


「なんだそんなことで良いのか。それならばすぐに手配しよう。いつでも好きな時に行くといい」


 陛下が侍従に視線をやると、二人の侍従のうちの一人が一礼して静かにその場を去る。

 もう手配してくれるのかしら? 早いわね。


 そうして陛下とのティータイムは終始和やかに過ぎ、私は帰り際に図書館の入館許可証をもらった。

 そのまま図書館に向かいたかったけど、フランダール卿がいない。

 勝手に移動しちゃっていいのかしら? 部屋にまっすぐ帰らず図書館に寄り道するし。

 そう思ったところで、かすかに言い争うような声が聞こえた。

 フランダール卿と、神官長を連れて行ってもらった若い騎士。

 会話までは聞こえないけれど、フランダール卿が若い騎士に何かを言い聞かせているように見える。

 フランダール卿は会話を拒否するように若い騎士に背を向けると、こちらに近づいてきた。


「失礼しました。お供いたします」


「ええ、ありがとう」


 若い騎士の様子がなんとなく気になってそちらを見ようとするけれど、フランダール卿が自分の体で隠すように動いたため若い騎士は見えなかった。

 どうしたのかしら?

 ううん、近衛騎士の問題は私には関係ないわね。首を突っ込むのはやめよう。

 気を取り直して図書館へ向かい、中に入って驚いた。

 さすが王宮の図書館、二階まである広い広い空間に本棚がずらりと並んでいて、慣れないうちは迷子になりそうだわ。

 フランダール卿には城へ戻るよう伝えたけれど、「部屋へお送りするまでが任務です」と図書館の入り口で待ってくれることになった。

 あまり待たせるのも申し訳ないし、案内板を見ながらさっさと目的の棚へ向かう。

 探しているのは神殿関連の棚。

 しばらくウロウロしてその棚を見つけ出し、聖女にまつわる本を探したのだけれど、初代聖女に関する文献が何冊かあっただけ。

 二代目聖女の本も一冊だけあって、その本に三代目聖女の記載が一行だけ。

 あとは、なし。

 不自然すぎる。

 歴代聖女は何歳から何歳までその任についていたのか。

 一体私は何代目の聖女なのか。

 そんなことすらわからない。

 神殿の誰に聞いてもはっきりしない。

 聖女廟には普通の墓のように名前や生没年が記されることもなく、ただ合同で納骨されるのみ。


 なぜそこまで隠されているの?

 やっぱり聖女が短命だということを聖女に知られたくないから……?


 仕方がなしに初代聖女の本をぱらぱらと読む。


 女神は聖女に言葉を持たせてこの世へ送り出し、人としての生を終えた聖女の魂の記憶をもってこの世を知る。

 初代聖女もまた女神の言葉を持って生まれ、十六の歳に大いなる力に目覚め、大陸中の瘴気を鎮めた。

 その後結婚して二代目聖女にその座を譲るも、八十五歳で亡くなるまで浄化の力を失わなかった。

 五人の子供に恵まれ、生涯を幸せに暮らした。

 この程度の情報。

 結婚のこと以外は、聖女教育で学んだ内容と大差ない。

 二代目の聖女は十六歳で聖女継承の儀を受け、次代にその座を譲るまで聖女として国に尽くした。享年は七十九歳と長生きね。やはり結婚して子供もいる。

 三代目は十五歳で聖女継承の儀を受け、やはり引退後に結婚し、享年七十三歳。子供は不明。

 その後の聖女の情報はない。

 

 どういうことなのかしら。

 継承するたびに短命になっているとか?

 それとも結婚をすると寿命がのびる?

 力が強いほど長生きだとか?

 もしくはここ最近の聖女が短命だったのは、ただの偶然?

 わからない。

 情報が少なすぎる。

 でもあえて聖女について調べられないようにしているようで、それが気味が悪い。

 収穫といえば、三人とも長生きだったことと、お二人の子供には聖なる力は一切継がれなかったということくらいかしら。

 自分の寿命や過去の聖女のこと、あまり気にするべきではないのかもしれないけれど。

 でも短命だと決まっているなら、誰かと深く関わって生きていくのは避けたい。

 あの時はほかに選択肢がなかったとはいえ、レオとセティを安易に引き取って結果的に傷つけてしまったから。

 レオは少なくとも表面上はミリアの死をさほど引きずっていないように見えるし、セティも立ち直りつつあるのが救いなのだけど。


「こんなところで会うとはな」


 どこかで聞いたことがある声がして振り返ると、ダミアン王子がそこに立っていた。

 藍色の髪を格好つけてかきあげている。

 顔のつくりそのものは悪くないのだけれど、賢さや思慮深さとは無縁そうな顔に見えるのは、その内面ゆえかしら。


「殿下。ご機嫌麗しゅう」


「そなたはこんなところへ何をしに?」


「興味のありそうな本を見繕っておりました。陛下の許可はいただいております」


「ふん……」


 じろじろと上から下まで私を眺める。

 いくら王子とはいえ失礼すぎる。

 相変わらず礼儀というものを知らないらしいこのダミアンポンタンは。


「相変わらず美しいな」


「……恐れ入ります」


 だから不躾なんだってば。


「私もそろそろ妃を迎えねばならぬ年齢になった。どうせならそなたのような美しい娘が良いのだがな。家格も伯爵家ならギリギリ大丈夫だぞ」


 何が大丈夫よ何が!

 何の前提で話してるわけ!?


「お戯れを。わたくしはすでに貴族ではありませんし、聖女は結婚できませんので」


「側妃ならどうだ」


 どうだって何。

 人の話を聞いてるのかしらこのダミアンポンタンは。

 もうダミ取ってアンポンタンでもいいわ。


「わたくしは聖女ですので」


「さっさと次代に継げばいいだろう」


 そんな簡単にいく話じゃないでしょう。

 そもそも私よりも年下に光の魔力を持った人間がいないのよ。

 話が通じないとかいうレベルじゃないわね。


「このような場所で戯れに語るような話題ではありませんわね。わたくしはこれで失礼いたします」


「まあ待て。そのように警戒せずともそなたに手を出すような真似はしないぞ」


 髪をかきあげながら言う。

 本人はかっこいいだろ? と言わんばかりにチラチラこちらを見るけれど、かっこよくない。

 だいたい手を出されたところでアンポンタンになら負けないけど。

 

「父上に聖女の意に反して手を出したら息子であっても命はないといわれているからなあ」


「なぜ陛下はそんなことを?」


「さあな。女神の慈悲である聖女を失うことになるとかなんとか。おっとこれは話すなと言われてたんだった」


 さすが口が軽い。

 でも聖女を失うってどういうことかしら。

 聖なる力と純潔は関係ないという話だったけれど。陛下も恋人を勧めてたくらいだし。

 聖女に無体な真似をすると、女神様の怒りを買うことになるとか?

 それとももっと単純に、ショックを受けて自死でもしたら大変ということかしら。

 聖女関連って謎が多いわね。

 なんにしろこれ以上この人と一緒にいるのは疲れるわ。


「では殿下、わたくしはこれで」


「ちょっと待てまだ話は」


「聖女様、お戻りのお時間です」


 いつの間にか近くまで来ていたフランダール卿が声をかけてくる。

 助け舟を出してくれたのね。

 もしかしたらルカがお願いしたのかもしれない。


「王子の話に割って入るとは無礼だぞ」


「申し訳ございません」


 心のこもっていない様子でフランダール卿が謝罪する。

 王子がさらに何かを言いかけたけど、無表情なフランダール卿を見て口を閉じた。

 レオと同じくらい大きいし堅物そうだし、黙ってると怖そうに見えるというか迫力のある人よね。


「ふん、もういい。またなリーリア」


 呼び捨てにしないで!

 陛下ですらリーリア殿って呼んでいるのに。

 これが王子だというのだから、この国の未来が心配だわ。

 ダミアン王子が完全に去ってから、私は大きくため息をついた。


「フランダール卿、ありがとうございます」


「出過ぎた真似をしてしまいました」


「いいえ、助かりました」


 彼はわずかにほほ笑むと頭を下げた。

 近衛騎士にも味方ができたような気がして、なんだかうれしい。

 ミリアは子供たち以外、極力誰とも関わらなかったから世界が狭かったのかもしれない。

 自身にも反省すべき点はあるわね。

 その一方で、寿命のことを考えてしまうと恋愛に限らず深く人と関わるのも怖いのだけれど。


 神殿に戻ると、セティがまだ警護をしていた。

 フランダール卿をどこか面白くなさそうに一瞥すると、再び前を向く。


「では私はこれで失礼いたします」


「ええ。色々とありがとうございました。お話できてよかったですわ」


 フランダール卿が去るのを見届けて、ルカが扉を開けてくれる。

 ふん、とセティが小さく鼻をならした。


「? 何ですか、セティウス」


「別に。何も問題ゴザイマセン」


「……?」


 セティが少し不機嫌な気がする。

 あの様子では何故かを聞いても答えないだろうと思って部屋に入った。

 扉を閉めたルカが楽しそうにクスクスと笑っていたけど、私にはその理由がわからなかった。

 

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