第59話 第三章 『護衛するのだぞ? 同居生活は当然であろう!』(18)

 現代の衣装を絶賛するクレオは、早速購入した真っ白なノースリーブのカットソートップスに、ピンクのハイウエストスカートを着こなしている。

 これがまた、清楚な感じの女子大生ルックなのだ。

 いっぽうのセクメトナーメンは、薄いブルーのワンピースに大きめのベルトをアクセントで巻いていて、とても大人っぽく艶やかな衣装だ。

 強めの日差しの中にもよく映えている。

 ・・・あのモールのお姉ちゃん、なかなかいいセンスだ。これならチップをはずんだ甲斐があったぜ。

 ◇◇

 三人でやっと運べた衣類の大荷物を抱えて、ようやくアパートに置くことが出来た。

 ふう。

 ふたたび、ハチに付いてショッピングモールに向かう。

 今度は、いろいろな生活用品とか食材を買ってもらわねばならないからだ。

 王宮にいる頃は、品々のすべてをセクメトナーメンが用意してくれたので、今回自分で買いに行くのが楽しみでならない。


 うーむ・・・しかし、いまさらながらこうしてみると・・・まるで契りを結んだ夫婦のようではないか・・・具体的に想像して・・・赤面してしまう。

 正確には、ひとりお目付け役が付いているのだが・・・(残念!)。


 あれ?・・・そういえば・・・妾はハチのことをどう思っているのだ?


 護衛対象?

 それはそうだ。

 これは、『大王の血脈』を護る神聖な務めなのだからな。

 だが、それだけ?


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