第57話 第三章 『護衛するのだぞ? 同居生活は当然であろう!』(16)

 三人で手分けして結構な荷物を担いでアパートに向かいながら、彼女に尋ねる。

「なあ、どんなもの買ったんだ?」

「聞いてくれ!」

 クレオは「待ってました」とばかりに、顔を輝かせて説明を始めた。

 やっぱり女の子だよ、オシャレが嬉しいに決まっている。

「この時代には、女性の体形を維持するための機能的な『らんじぇりー』というものがいろいろあるのだな。とても感心したし、ほら! 素材も優れていて付け心地がいい」

 その場でトップスをめくりあげてブラを見せそうになったので、横にいたセクメトナーメンが目を剥いて、慌てて制止した!


「ほら!」じゃねぇよ。

 ・・・危なかった・・・下腹部に血流が集中してしまうところだったぜ。


「下着は、とても色使いがかわいいのだ。ムネだってブラジャーでバストアップされてすごく大きく見えるし、ショーツを穿くと、性器も下側から覆われてスースーしないんだ! これを考えた奴は天才だな」

 いや、おまえの場合、ブラが無くとも『すごく大きい』だろ・・・。


 っていうか、美女が簡単に『性器』言うな。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る