卵を拾う
拳大の卵を拾う
優しい温もりに
食べることはできず
部屋で温め始める
日に日に卵は大きくなり
最終的に
バスケットボールくらいになった
何が生まれるんだと怯えるも
温もりに触れるたびに
どうでも良くなる
いつ生まれるんだろうと
待っていたら
ある日卵にヒビが
ゆっくりと殻は割れ
出てきたのは──■■■だった
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