声を掛けないでください


君の声が呼び止める。

眠るな、など酷なこと。

だってこんなに気持ち良いのだ。

このまま身を委ねたい。

私の気持ちを無視して、

君は声を掛け続ける。

うるさいと言いたいけど、

もはや声は出せそうにない。

仕方ないと聞き流し、

気付けば声は小さくなって、

やがて聴こえなくなる。

そして私の意識も消えた。

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