流れ星のつぶやき

勝利だギューちゃん

第1話

流れ星。


願い事を3回言えば、叶えてくれるという、伝説がある。

なので、信じる信じないは抜きにして、反射的に願ってしまう。


現実的には無理だ。

そう、無理・・・


短い時間に、3回も言えないからではない。

もっと切実なのだ。


なぜなら、一度の流れ星で、多数の人が願う。

なので、流れ星も、とても全員の願いは叶えられない。


なので、流れ星は抽選しているのだ。


「さてと、今日の願いはどんなのが来たかなた」


流れ星は、たまっている願い事カードを見る。

人々が叶えた願い事は、まとまってその流れ星の元に届く。


他の生物には、このシステムはない。

人間だけの、特権だ。


それはさておき・・・


流れ星は流星群もあるが、ひとつの流れ星が担当をする。

大勢来るので、とても全員のは叶えられない。


なので、抽選になる。


「えーと、『死んだお父さんに会いたい』

自然の摂理には逆らえない。

却下。」


「えーと、『お金持ちになりたい』

働きなさい。

却下。」


「えーと、『女の子にもてたい』

いくつだ?10歳?

がきんちょが、生意気言うな。

10年早い。


てな、やりとりをしているのかもしれない。


願いが叶わないのは、そのためだ。


「えーと、『コロナ倒してください』

わしも何とかしないとは、思ってた。


よし。

これにしよう。


少し、かかるが・・・


てなことが、雲の上でやっているのかもしれない。

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流れ星のつぶやき 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu

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