生と死
遠藤良二
第一章 一話 刺殺
俺は人を殺した。生まれてくる子を身ごもった女を。
なぜ殺したかというと強い殺意があったからだ。
俺はその女と付き合っていた。
どうして殺意が芽生えたかと言うと、女に男の影があったからだ。
俺はよく思い込みが激しいと言われる。
それが高じて、女は浮気をしているのだろうと思ったわけだ。
だが、証拠はない。
最近、女の携帯に男の名前で電話がかかってくる。
それも、女が風呂に入ってる間に。
女は俺にバレてないとでも思っていたのか。
女の名前は
俺はファルコンという偽名でニ十七歳。
ずっとこの名前で佳織に接してきた。
彼女とのセックスは最高に気持ち良かった。
佳織もきっと同じ思いだったろう。
付き合って一ヶ月。
今思えば本当に浮気をしていたのだろうか?
もし、違うとすればとんでもないことを俺はしてしまった。
目の前に佳織の死体がある。
どうしようか。
感情に任せてナイフで刺した。
死体を遺棄するか、それとも正直に警察に出頭するべきか。
俺は迷った挙げ句、とりあえず車のトランクに積んで置くことにした。
でも、いつまでも置いておけない。
佳織はいずれ腐ってしまうから。
そうしたら、近所からも臭いという話が出てくるだろう。
その前に実家の庭に埋めよう。実家にはもう誰も住んでいない。好都合だ。
今は夜。夜中になったらトランクに積もう。
俺は先のことを考えると笑えてきた。嘲笑だ。
俺に明るい未来はない。
いずれ、捕まるだろう。
それまでは心のないただの肉塊になった佳織を死姦して楽しもう。
頭がイカれているのは承知の上だ。
突き刺さったナイフを抜いて患部を雑巾で拭いて、ガムテープで貼ってふさいだ。
そして、俺は素っ裸になり、佳織の服も下着も脱がせ全裸にし、死姦し始めた。
こんなに興奮するものなのか。
生きている彼女ではここまで興奮したことはなかった。
もちろん、気持ち悪いなどとは思いもしない。
俺はどうかしてる。
終わったあと俺は佳織の横に寝た。
ぐっすりと眠ることができた。
そうして朝を迎えた。
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