第3話 悪い噂

 今日は日曜日。


久しぶりに私は息子のしんごと家にいる。


今、買い物に行こうかと話していたところ。


私は、自分へのご褒美を。しんごには何か好きなものを買ってあげよう。


寂しい思いはさせていないと思うけれど、たまに一緒にいるからと思って。


そこに家の電話が鳴った。


スマホが鳴らず、家の電話が鳴るのは珍しい。


「もしもし」


『あずさ? あたし』


「あ、母さん。どうしたの? 珍しいじゃない、電話をかけてくるなんて」


『あんた、しんごの学校や家での噂聞いてる?』


「噂? いや、何も」


『悪い噂が流れてるよ。しんごの担任に明日訊いてごらん』


え? 悪い噂? 何だろう……。


私は気になったけれど、今日は日曜日で学校も休みだから、明日の昼休みの時電話してみよう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る