第2話
「ホントにオトコなんて、もう」
マリアのクラスメート、ナオがフンガイして
つぶやいた。
「結局、女の中に出すことしか考えて
ないんだから」
ナオは怒っていた。
教室には窓から夕日が差し込んで、机や
椅子を綺麗な朱色に染めていた。
「間違い」
クラスメートのルイカが指摘した。
「オンナの子の中に出すことしか考えてない
んじゃなくて、なにも考えてないの」
ルイカが訂正した。
「そう。あたしはね、オトコどもをどうにか
してギャフンといわせてやりたいの」
マリアがエンピツのシンをおや指でボキン
と折った。
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